2018年12月04日に初出の投稿

Last modified: 2018-12-04

第35回 2018年 授賞語

『現代用語の基礎知識』は、確か小学校の高学年から中学くらいまでは買っていた。『広辞林』(うちには『広辞苑』ではなく『広辞林』があった)を最初から読んでいくのはウンザリして即座に止めてしまったが、『現代用語の基礎知識』は端から端まで読んでいたのを覚えている。やがて、時事に関する言葉は『現代用語の基礎知識』の発売日まで待ってから知ったところで遅いと分かり、しかも専門に何かを勉強するためには数行でしか説明されない薀蓄は偏見にしかならない恐れがあり、この手の本は買わなくなった。もちろん、知らないよりは知っていた方がいいという語句は多いのだが、本来は言葉を知っていることが眼目ではない筈だ。そして、やはり自分の見識として十分に消化するためには、薀蓄を大量に積み重ねるよりも、少しずつではあれ、一つずつ丁寧に文献や資料を調べて目を通したり、比較したり、あるいは誰かと話題にしてみた方がよいというのが僕の答えだ。

そういうわけで、この手の流行語や新語なるものが毎年のように出てきては消えて行ったり定着してゆくのを見聞きしているが、結局のところ定着した言葉というものは大概の人が知って使うことになった言葉なのだから、流行している時期に知っていようといなかろうと、そんなことはどうでもいいのである。「そだねー」も「eスポーツ」も「おっさんずラブ」も、即座に消えていく言葉であり、流行に疎いと思われたら困る広告業界の人間でもない限り、こんなものを知っている必要などない。(「ボーっと生きてんじゃねーよ!」のチコちゃんっていうけど、キム兄やろ?)

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