はじめに
La pogonotomie contemporaine は、当サイトのサブ・コンテンツとして、自分で自分自身の髭を剃る技能や髭剃り用品あるいはスキン・ケアまで、色々な話題を取り上げています。«pogonotomie» という単語は、1769年に La pogonotomie, ou, L'art d'apprendre a se raser soi-meme : avec la maniere de connoǐtre toutes sortes de pierres propres à affiler tous les outils ou instrumens, & les moyens de preparer les cuirs pour repasser les rasoirs, la maniere d'en faire de très-bons : suivi d'une observation importante sur la saignée* という非常に長い名前の本を書いた、フランスのジャン=ジャック・ペレット(Jean-Jacques Perret, 1730-1784) が作った言葉を借りています。«pogonotomie» は、ギリシア語で「髭」の意味がある “πώγων” と、「切る」の意味がある “τέμνω” とをペレットが組み合わせた造語です。«La pogonotomie contemporaine» は単純で機械的な翻訳だと「現代の髭剃り」という意味になりますが、«pogonotomie» という言葉には、特に「自剃り」(自分で自分自身の髭を剃る)、英語で言えば “self-shaving” という意味があります(細かいことですが、フランス語を引用するときはフランス語の引用符 «...» を使っています。ダイバーシティを尊重するには、単に黒人や発達障害や女性を差別する表現を避けるという良い人ぶったパフォーマンスだけでは不十分です)。
*La pogonotomie は1791年に第二版が出ています。これを原本からスキャンして読み取りのエラーを改めたりレイアウトを再調整した PDF を公開している方がいるので、興味がある方には有益な資料となるでしょう。Internet Archive などにアップロードされている原本よりも読みやすくなっています。
このサブ・コンテンツの方針を示しておきます。詳しい説明は、「2023年5月4日に初めて公開した落書き」をご覧ください。
髭剃りはありふれた生活の一部であり、金持ちの暇潰しではない。
髭剃りは誰でもできるしできるべきであり、理容師だけの特殊技能ではない。
髭剃りの用具は誰でもメンテナンスできるしできるべきであり、研ぎ師だけの秘儀ではない。
公開している記事
当サイトのフロント・ページで掲載している順番だと、必ずしも体系的な観点から言って前提になったり基礎になっている情報や知識から順番に並ぶとは限りませんから、以下のように整理したリストでご紹介しておきます。したがって、以下のリストは記事を公開した順番や更新した順番ではありません。
参考
書誌情報は、「References - Shaving」のページにまとめてあります。こちらをご参照ください。