Scribble at 2024-04-25 20:03:57 Last modified: 2024-04-25 20:10:28

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アメリカのニューズ番組でアンカー・パースンを勤めている人々の動静、つまり他のテレビ局と契約したとか番組を降板したといった話が話題となるのは、彼らが個人としての意見を持っていて番組にも反映させていて、つまるところ政治や経済について一定の影響力なり発言力を持っているからだ。そして、当たり前だがそのために必要な資質として、アンカー・パースンを担う人々の多くは学歴なり前職での経歴なりで、日本のアナウンサーと呼ばれている人々とは大きく異なる。日本では、テレビ局を退職した後に大学院へ入るとか資格試験を受けるなどという話が報道されたりするが、それは日本のアナウンサーの大半がただの学卒、つまり報道しようという分野の素人だからである。

ただ、表面的には似た特徴も見て取れる。それが、personality cult だ。要するに、人となりによって支持されているだけという人物も多く、その人物が間接的にどういうイデオロギーによって批評を述べたりコメントしているかは気にしないという人も多い。それゆえ、アメリカでも日本でもアナウンサーやアンカー・パースンがデマやミスリードな偏見を拡散してしまうことがある。

それにしても、僕が見ている限りでは、日本の場合はアメリカに比べて celebrity の基準があまりにも低いと思う。つまり、何の素養も実績もない、アンカー・パースンというよりもただの局アナあるいはタレントにすぎないような人物がセレブ扱いされているように思う。もっとも酷いのは、もちろんフジテレビのキャバ嬢かと思うような女子アナだが、NHK の女性アナウンサーに対する「エース級」だの何のというタレント扱いも、かなり酷いと思う。また、日本ではワイドショー番組のホストに過ぎない元アナウンサーや芸能人をアメリカのアンカー・パースンのように扱っており、たとえば小倉智昭氏のような大橋巨泉の使いっ走り(『パソコン・サンデー』とか、列車の中で進行するクイズ番組とかの時代から知ってるけどさ)、あるいは宮根誠司氏のようなやしきたかじんの徒弟、あるいは安住紳一郎氏のような・・・ただの TBS の局アナなどを過剰に大物扱いやタレント扱いしており、異常というか不見識に思える。

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