2019年02月11日に初出の投稿

Last modified: 2019-02-14

「島之内がどのような街なのか。住みやすい街なのか。」地域情報に精通したスタッフがいますので、是非一度ご相談ください。

大阪・島之内の治安って、実際のところどうなの?

その昔、検索サイトでキーワードを入力して出てきたページに、そのキーワードを説明するような情報が全くないということはよくあった。ページのソースコードの末尾に、コンテンツと無関係な「検索で調べられやすい言葉」をデタラメに並べたページというのがたくさんあったからだ。或る意味では(つまり悪い意味で)「SEO」と言えるテクニックだったか、もちろんいまでは地方のウェブ制作会社や三流の開発ベンダーが運営するリンク集サイトでしかお目にかかれない「いにしえの技巧」というものである。

しかし、現在でも検索している人々の期待を裏切り、滞留率など関係なしにページビューだけ稼げたらいいという短絡的な観点で運営されているサイトは多い。その一例が上記のページだ。

僕が船場センタービルにまつわる大阪市内の都市計画や土地整理について、ネットではなく文献で調べていると、船場センタービルの近隣では島之内地区の金物卸業が「集団移転協議会」という組織を昭和36年につくったことが分かった。残念ながら、オンラインでこういう昔の事柄を調べるのは非常に難しい。もちろん、昭和36年にウェブページを書いていた人などいないし、昭和36年頃の記憶をブログ記事に書く人や、当時の資料をわざわざデジタル・データとして掲載する人など殆どいないからだ。それどころか、いま存在している船場センタービルについて、概括的であれ歴史やビル管理や意匠といった複数の観点からページを公表しているのですら、恐らく公式サイトと当サイトくらいのものだと自負しているのだが、しかし他に殆どない(もちろん単発でイベントの話を書いている人はたくさんいるし、いわゆる観光案内を目的とした貧弱で偏見に満ちたサイトは数多くあるが、そんなサイトで何かを学び取る人などいまい)というのも残念なことだ。

したがって、少しでも興味深い事実が思い出話であっても書かれていればありがたいとは思うのだが、しかし他方で上記のような「釣り」が山のように検索結果を席巻している昨今では、検索結果を何ページも進んでまともなコンテンツのタイトルを見つけるなどというのは時間の無駄である。仮に検索のキーワードを幾つか追加したとしても、ここで何度か書いているように Google 検索は勝手に OR 検索でヒット数を水増ししたり、キーワードの優先順位を勝手に決めて検索結果を並べるので、キーワードを追加して検索結果を厳密にしてゆくことは期待できなくなった。それに、そもそも「大阪 島之内 集団移転協議会」で検索するとヒットするページは 0 なので、集団移転協議会についてはオンラインに有益なリソースは全く無いと断定して他の資料を図書館で探すほうがよい。もちろん、何かの理由があって船場センタービルに関連して島之内の歴史や集団移転協議会にも言及する必要があれば、当サイトがそういう「オンラインの有益なリソース」の最初で唯一のページを公開することになるかもしれないが、それはまた別の話である。

さて、そういうわけなので、「大阪・島之内の治安って、実際のところどうなの?」というタイトルで島之内の不動産屋が運営するサイトに何か情報があるのかと思ってページを見てみると、上記で引用したとおり、警察署があるだの(そんなもん大抵の街には交番くらいある)小学校はどこだの、はっきり言って Google Maps を使う知能さえあれば小学生でも調べられるようなことしか書かれていない。そして最後に「島之内全体については、正直、治安がとても良いとはいえません」などと、何の根拠も示さずに印象だけが書かれている。しかし、こんなことは、「大阪全体については、正直、治安がとても良いとはいえません」「日本全体については、正直、治安がとても良いとはいえません」などと幾らでもいえるし、証拠も簡単に出せる(「とても良い」を勝手に犯罪がゼロのことだと定義しさえすれば、地球上のあらゆる地区は「とても良いとはいえません」と評価できる)のだ。

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