2018年03月23日に初出の投稿

Last modified: 2018-03-23

最近、SAKURA のサイトや GMO ペパボのサイトで利用するクラウドの見積もりページとかドメイン移管申請のページを始めとして、数多くの商用サイトでボタンが反応しないという問題が多発している。原因の一部は、もちろんこちらで Firefox の Ghostery や RequestPolicy といったアドオンを使って、そのサイトからの外部通信(つまり僕らから見てサードパーティ)をディフォールトで遮断しているからだ。昨今では、JavaScript のライブラリやフレームワークなどを CDN のサイトから直に読み込んで利用している事例もあるし、中にはマーケティングやアクセス解析用の JavaScript を読み込まない限りは動かないという条件の API で UI やページのコンテンツをコントロールしている事業者も多い(何も paywall だけのためではなく)。このようなわけで、Ghostery や RequestPolicy で通信の遮断を解除すれば使えるようになる UI 要素もある。

しかし、冒頭で述べた SAKURA や GMO のサイトで表示されるボタンの幾つかは、そういうことをやっても何も反応しない。幾つかブラウザを換えて試してみると、Google Chrome でやっと動くとか、Edge では逆にブラウザがハングしてしまうとか、とにかく汎用性がないコードやライブラリを使っているらしく、これは出来合いのライブラリやフレームワークを使うしか能がなく、しかも自分のブラウザで動くかどうかにしか興味がないという開発者が増えているのではないかと思わせられる事態だ。こういう人々は、ECMAScript ベースのコアレベルのビルトイン・メソッドだけでガリガリとスクリプトを書いたこともないのに、昨今は「フロントエンド・エンジニア」などと名乗っているわけだが、実際のところは言語どころかライブラリのオペレータにすぎない。こういう人たちを「技術者」とか「エンジニア」などと軽々しく呼ぶのは、業界全体の技術レベルの上方硬直性を強めてしまい、自ら学ぶインセンティブを奪って低水準での安泰した実務能力で飼い殺しにするだけだ。とりあえず SAKURA Internet と GMO ペパボは、コンシューマ向けのサービスを展開している以上は、社内の実装レベルの低下を少しは気にした方がいいと思う。

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