2018年12月25日に初出の投稿

Last modified: 2018-12-25

平成という時代にコンクリ―トには何が起きたのか、振り返ってみましょう。

コンクリートの平成史

連れに紹介してもらった記事だ。明らかにバイト学生や無能なジャーナリストが書くようなコタツ記事とは質の違う文章であり、このていどを「長文」とか、いちいち冒頭に "DR;TL" などと書く風習は、国内だろうと海外だろうと止めてもらいたいと思う(そもそも "DR;TL" などと書く必要はない。文章の長さは右端のスクロールバーを見れば子供でも分かる)。

本文でも紹介されている、小林一輔『コンクリートが危ない』(岩波新書)は、僕も船場センタービルについて記事を書いていたときに半分くらい読んだ。新幹線の高架線路を支える支柱などに、耐用年度にぜんぜん達していない段階でクラックが入っていたりしたため、小林さんが丁寧に調べた経緯や、コンクリートが急激に劣化した原因の説明などが解説されている。小さな間隙や狭い表面で起きる微小な化学反応がきっかけとなって、巨大なコンクリート支柱が崩壊しかねないような事態に至るという説明は、企業のリスクマネジメントにとっても教えられる点がある。

さて、では平成の30年に沿って上記の記事が教えるところはなんだろうか。コンクリートの需要については、「近年の日本においては、社会全体におおよそセメント・コンクリートによるインフラが行き届いたため新設工事の需要が減り、経済成長が横ばいであってもセメント需要は減少を続けています」という一文で簡潔に整理されている。また、先の小林さんが本の中で、そのうち急いで造成されたコンクリート建造物は一斉に崩壊してゆくと述べた予想は、やや時間を置いて当たるかもしれないと書かれている。僕も、これはコンクリートだけの問題ではなく、社会インフラ(水道、ガス、電気)で埋設された管がそれぞれ全国で劣化してゆき、その交換だけで大きな負担(要するに企業の負担は利用者の負担に直結する)になると思うし、それ以外にも社会制度を始めとして、高度成長期の経済や人口増加率などを基準に考えられた色々な事柄が再考を余儀なくされると思う。

ちなみに・・・

「NewsPicksという、それなりにユーザー層にバイアスがかかっているながらも300万ユーザーが使用している(らしい)SNSを見ている肌感覚としては、誰も覚えちゃいないだろうなと感じています。」

確かに、NewsPicks などという都内の暇人クラブを見るだけなら、そういう感想もあろう。しかし、当の大阪の人間は多くが覚えている。

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