2019年05月20日に初出の投稿

Last modified: 2019-05-20

とにかくここ数年になって困るのが、プロダクション・サーバだろうとステージング・サーバだろうと、広告代理店の営業さんやトップ・クライアントの企画・宣伝担当者などから、「管理画面に繋がらない」という問い合わせが増えたことだ。そして、その理由の 99% は、自分たちがどういうネットワークでアクセスしているかを自覚していないことによる。要するに、IP アドレスによってアクセス制限をかけているコンテンツに、自社のネットワーク内にあるパソコンからではなくスマートフォンで(つまりキャリアの IP アドレスを経由して)アクセスしていたりするのだ。

もちろん、広告代理店やトップ・クライアントの人々にリテラシーがないのは、或るていどは仕方のないことだ。彼らは、彼ら自身の仕事をするために給料をもらっているのだし、必要以上に IT やウェブ・コンテンツの制作について学ぶべき職責などない。しかし、悪い意味でいう無知ではなく、職責の範囲が違うから関知しないという事実によって他人へ仕事を委託しているのであれば、単純に知らないという事実を正確にわきまえておくべきであろう。僕らはプロの開発者や制作技術者として、別にそんなことを非難したりはしない。僕らがウェブ・コンテンツの制作や開発について、広告代理店やトップ・クライアントよりも技術や知識において圧倒的に凌駕することは、寧ろ受託する側にいる人間としての義務であり、いわゆるカントの区別で言う「完全義務」の類だろう。したがって、別に《偉い》わけでもなんでもないのだ。そして、同じように広告代理店の人々やトップ・クライアントの人々にも、発注にあたって与件を正確かつ不足なく伝えるとか、代理店業としての色々な担保をしたり受発注に関わる合法的かつ適正な仕切りをする責任があろう。

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