2018年04月24日に初出の投稿

Last modified: 2018-04-24

英語教材や英会話学校などの体験談では、全く英語ができない状態からわずか数年、または、数カ月で、「英字新聞を読むことが日課になって・・・」や「日本では映画を字幕なしで見ることができ、現地では・・・」などの宣伝がよく掲載されています。はっきり断言しますが、現実には体験談のような奇跡は起こりません。少なくとも自分には起きないと考えた方が賢明です。

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僕もそう思う。よく海外に行ったスポーツ選手が英語を話したりしてるけど、彼らが街中で普段の生活をどうやって喋って過ごしているかを取材してもらわないと説得力はないんだよね。自分が専門にしている競技についての受け答えなんて、はっきり言えばパターンが決まってるので、誰でも数ヶ月もすれば対応できるようになるんだよ。そんなのはパターンを記憶しているだけのことであって、英語で話しているというレベルではない。

僕も、英単語のアプリケーションとかでクイズをやったら、だいたい TOEIC のスコアにして 800 点台の後半から 900 点台の前半くらいは出るんだけど、実際にはなかなか英語で話をするのは難しい。ときどき会社にアメリカ人はやってくるし、数年に一度くらいは英語で喋る人が電話をかけてきたりするけれど、そもそも相手が何を喋っているのかが分からないことも多々ある。それでも、読み書きするだけなら国公立大学の博士課程ていどは入れる。それに、現実の生活で英語で話す場合、特に海外へ行ったときは現地の人が当たり前だと思ってることの大半をこちらが知らないという、単語ではなく背景知識のギャップが大きいんだよね。そのとき流行ってるコマーシャルの言い回しとか、当地でよく聞かれる政治家の馬鹿げたフレーズへの当てこすり表現とか、あるいは聖書の一節とかは、ちゃんと別の勉強をしたり情報を得ていないと、日本で単語集や英文法の本や英語雑誌なんかを読んでるだけでは対応できないことだ。

要するに、アメリカやイギリスへ「語学」を勉強しに行くなんて言う人は、何にも勉強しないで帰って来るだけなんだよね。現地で学ぶべきことは単語でも文法でも語源でもなく、その単語や表現の運用と、適切に運用するための背景知識や脈絡、つまりは言語を使う生活や文化なんだから。

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