2018年01月31日に初出の投稿

Last modified: 2018-01-31

しかし、スキー・剣道とも一時のブームが去っていたうえ、インターネット、スマートフォンなどのメディアの多様化で紙媒体の位置づけが低下するなか、当社の売り上げも減少に歯止めがかからず、2017年5月期の年売上高は約4億4100万円にまで落ち込んでいた。加えて、2期連続で経常段階から赤字計上を余儀なくされ、財務面は債務超過に陥っていた。この間、金融機関から借入金の元本返済猶予を受けるなどして凌いでいたが、取引先に対する支払いも遅延するなど資金繰りは限界に達するなか、12月29日には『月刊スキージャーナル』『月刊剣道日本』の主要2誌について、2018年1月号をもって休刊とすることを公表。こうしたなか、従業員に対する給与の遅配が続き、年明け以降、実質的な事務所閉鎖状態に陥っていたうえ、代表による債務整理の動きに進展が見られなかったため、元従業員らから破産の申し立てを受けていたが、ここに来て今回の措置となった。

スキージヤーナル株式会社

最近、専門雑誌の出版社が倒産する事例を幾つか見かけている。そもそもスポーツ専門の雑誌は種類が多くてコンビニには置いていないため、わざわざ書店(これも数は減っている)へ出向かなければ買えないとあっては、コンビニでマンガ雑誌などを買う習慣がついてしまった多くの人にとって、その手の雑誌は単行本を買うのと同じくらい面倒な商品になってしまっている。加えて、昨今では手間をかけなくても(その多くは偏向していたり素人が書いているだけだが)、ひとまず情報としての文章や写真がオンラインで膨大に手に入る。時代の流れと言えば簡単だし、長く続く企業というものは事業転換もやっているはずで、同じことを何百年も続けられるのは旅館を始めとして「変わらないこと」自体に価値がある商売だけだ。そういう意味では、事業転換に立ち遅れた自滅だと考えることも不当ではなかろう。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Google+ Twitter Facebook