2017年08月25日10時02分 に初出の投稿

河本孝之Takayuki Kawamoto

Last modified: 2017-08-25 10:02:32

[まえがき] Ameba のユーザなので、Ameba Owned というブログサービスを暫く使っていた。この業界にいると、やはり新しいサービスが出てきたら一度くらいは実際に使ってみた方がいい(これが手間のかかる作業であれば、それはそれで一つの経験だしサービスの評価にも関わる。それに、自分のスキル不足のせいで手間がかかるのであれば、それこそ自分が勉強不足であることを実感する良い機会だ。しょせん全ての人間は「有限」という意味では凡人なのだし、どのみち絶対にある自分の生理的な限界というものは正確にしっておいたほうが良い)。そして、幾つかの記事を書いてみたので、こちらへ転載しておく。Ameba Owned の記事は、そのうち削除するからだ。なお、文体が柔らかくなっているのは女性向けのウケ狙いなどではなく、いちおう Ameba では河本孝之であることを公表していないので、試験的にパーソナリティを変えてみただけである。[以下、転載]

昔で言う「サラリーマン」や「オフィスレディ」、いまで言うところの「ビジネスパースン」ですか。そうした人々が読む本を「ビジネス本」と言うのはご承知のとおりですね。新卒が読むビジネスマナーの胡散臭い本から、役職者が読む経営戦略の胡散臭い本まで、色々と胡散臭い本が揃っています。

もとより経営学上の論点というものは、その殆どが、論理的には議論の余地なく解決済みでも僕ら凡人の集まりにすぎない現実の企業に実装するのが難しい理想論であるか(「だから悪い」とは言っていません。理想論は必要です)、あるいは心理学やカウンセリングや社会学や哲学のように定説がなくて混乱しているかのどちらかです。そして、こうしたビジネス本を片手間に書いているような人々というのは、つまるところ解決済みの論点を紙の上でベキ論として説明するような本を書いて小遣い稼ぎをしたい業界人(学者、コンサル)であるか、あるいは定説がないのをいいことに自分の些末な企業経営の経験を何らかの「思想」であるかのように自分自身で美化 200% で描く自画像のような経営本を出している暇人であるかのどちらかです。失礼ながら、ドラッカーなどは前者、そして松下幸之助さんらの場当たり的な発言を集めた金言集のようなものは後者だと言えます。

理屈はともかくとして、次に仕事のノウハウ本を考えてみると、仕事のノウハウとは言っても、メールの書き方や名刺の扱い方ですら業種ごとに商慣行が違っているのは周知ですし、個々の会社によって社内のルールが違っていて、とても薄っぺらい本で語れるようなことではありませんし、薄っぺらい本に簡単にまとめられる人もいません。また、この社内ルールというものは、場合によっては、テレビドラマでよく描かれているように、商法どころか刑法や憲法に違反するようなものまであったりします。最近では公益通報者保護法というものがあって、内部告発の制度が整えられつつありますが、まだ全くのザル法と言ってよく、役に立ちません。(たとえば会社を退職してしまうと「内部」の人ではなくなるので、会社の実態を告発する資格がなくなります。これでは会社に居続けながら当局とやりとりしなければいけないので、会社側にバレるリスクが高くなります。)

僕が思うに、経営という大きなタスクから従業員の業務という小さなタスクに至るまで、それらを決めたり考えている人の多くは、経営者にしろ学者にしろ、自分の会社だとか自分の講座について全権を握っているという意味で「一国一城の主」です。したがって、こうした地位に就くと、ルールそのものを自分で決められる能力や権限があるという妄想に陥りやすくなります。[2016-2-4]

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Google+ Twitter Facebook