冒険倶楽部工房 DC-34

河本孝之(KAWAMOTO Takayuki)

Contact: takayuki.kawamoto@markupdancing.net

ORCID iD iconORCID, Google Scholar, PhilPapers.

First appeared: 2018-06-06 22:56:57,
Modified: 2018-06-12 21:35:06,
Last modified: 2020-12-25 09:14:03.

DC-34 基本スペック

DC-34

このページは、株式会社中林製作所(新潟県三条市下大浦600-1, 37.598667, 138.995995, Google Maps Link)のブランドである “DURO CARGO” の商品として発売されている、“DC-34” という小物入れを紹介します。最初にお断りしておきますが、このページを制作・公開する理由は、この商品について検索してもアフィリエイトや EC サイトの商品ページしかヒットしなくて頭に来ていたからだったので、このページでは商品を購入するためのリンクは殆ど掲載しません。飽くまでも気に入ったアイテムの紹介が目的なので、売れるに越したことはありませんが、購入したい方はアマゾンなり楽天なり勝手に探してください。また、お近くの DIY ストア、あるいは和製英語で「ホームセンター」と呼ばれる店(DIY の資材・工具や作業着なども揃えてある大規模店舗)でも販売されているかもしれません。

商品名 DC-34 デューロカーゴ小物ケース
品質表示 本体: 綿(帆布)、ウレタン、合成皮革 / カラビナ: アルミニウム
製造 株式会社中林製作所(冒険倶楽部工房)
〒955-0168 新潟県三条市下大浦600-1
中林製作所
サイズ 高さ: 約 180 mm / 幅: 約 130 mm / 厚み: 約 50 mm(何も入ってない状態)

DC-34

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DC-34 を使って

確か2年前、2016年頃に会社の同僚(現在は退職)が腰に小物入れをぶら下げていたのを見かけて、これは便利だと思ったのでした(とは言え、その同僚が下げていたのは DC-34 よりもかなり大きな小物入れでしたが)。その当時、僕は前年度(2015年度)の健康診断で中性脂肪の値が高いと指摘されたので、運動不足を解消するために、会社からは徒歩で帰るようにしていました。すると、途中で中之島公園を始めとして写真を撮っておきたい場所がたくさんあったり、すぐにスマートフォンを取り出してネットアクセスしたくなったりしていたので、小物入れを腰に下げてスマートフォンを入れておけばよいのだろうと思ったわけです。これに加えて、当時はスマートフォンを胸ポケットに入れていたのですが、だんだん巨大になってきたスマートフォンは単純に重いと感じるようになっていましたし、いわゆる「ファントム・バイブレーション症候群」にイライラしてもいました。スマートフォンを遠ざけたいのですが、本当に電話がかかってきたときにバイブレーションが分からないのでは困ります。そこで、腰に付けた小物入れにスマートフォンを入れておけば、バイブレーションにも気づくと思ったのです。こうした幾つかの事情が重なって、腰に下げる小物入れが欲しいと思うようになったのでした。

こういう小物入れを手に入れるための見当は、既についていました。ホームセンターに行ったとき、こういう小物入れを見ていたからです。最初は同じ場所で売っているスマートフォン専用のケースを物色していたのですが、今度は同じコーナーで売っている小物入れを色々と見ておこうというわけで、或る日曜日の午後に連れ合いとホームセンターへ出かけました。ホームセンターなので、DIY の工具や建材が数多く揃っていて、小物入れやプロ仕様の工具入れもたくさん置いてあります。そして、その中から見つけたのが DURO CARGO の DC-34 だったわけです。他にも、一回り大きくて色々なものが入れられそうな商品や、スマートフォンだけを入れられるくらいの更にコンパクトなケースもありましたが、(1) DC-34 は合成皮革の手触りがよく帆布やナイロンの商品に比べて高級感があること、(2) 同サイズの商品としてはポケットが多くて便利だと思ったこと、(3) スマートフォンを入れてみたら出し入れしやすく、しかも口が開き過ぎないので、スマートフォンが飛び出す心配がないと思ったこと、(4) ベルト通しが2本あって落脱する心配が低いこと、(5) その当時の税抜き販売価格で 1,500 円弱という手ごろな値段だったこと等の点で DC-34 を選びました。これらの着眼点について、いまでもホームセンターに足を運ぶと新しい商品を眺めていますが、DC-34 を総合点で超える事例はありません。

もちろん DC-34 に全く欠点がないというわけではありません。DC-34 のカラビナ(der Karabinerhaken)は「スクリューロック(screw-lock)方式」と呼ばれていて、スリーヴ(軸ざや)を回してゲートを閉めたまま固定したり開けたりします。僕が使っている限りでは、この DC-34 のカラビナはスリーヴが軽いので、少しの振動でも独りでにスリーヴが回転してゲートが開いてしまうことがあります。もちろん、こういう商品に使われているカラビナは登山用でもないでしょうから、必要以上の高品質を要求するものでもないのでしょう(おおよそ小物入れにあれこれと入れても落ちないていどの強度なら実用としては問題なく、登山用の 24 kN などという耐荷重性能はオーバースペックもいいところです)。ですが、スリーヴが外れてしまってゲートが剥き出しになっていることが多かったので(つまり外からバネを押す力さえ加わればゲートが開いてしまう状態)、僕はカラビナを全く使わずに本体の二か所のベルト通しだけを使っていました。また、カラビナは本体の背面に付いているので、ベルトを通して腰に DC-34 を装着すると、カラビナがぶら下っている位置を気にせずにいたら腰にカラビナが当たって痛かったという経験もあります。

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再び買いなおす

DC-34

DC-34 を買いなおして、ポケットに所定の小物を入れてみたところです。

DC-34

いちばん大きなポケットにスマートフォンを入れるのは当然ですが、その次にホックが付いているポケットは、中身の安全性を考えてキャッシュカードの金属ケースが入っています。更に前面にもポケットがあり、ここは付箋セットが入っているのですが、実は一度もここから取り出して使ったことはありません(笑)。ペンを挿せるホルダは三つありますが、三色ペンと蛍光ペンだけ挿しています。以前はよく使ったのですが、会社で昼休みに食事を採りながら読書してもあまり頭に入らないことが分かったので、何か必要があって字を書いたり蛍光ペンでマーキングするときのために挿してあるといったところです。こうして記事を書くために改めて点検してみると、同価格帯の他の小物ケースと比べて収納の容量が大きいというのは DC-34 の一つの特徴だと思うのですが、十分に使いこなしているとは言えないようです。何を入れて、どう使うかは、いちど再検討してから成果をここで追記しましょう。

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2020年12月に至る

新しく買い直してから2年以上が経過しました。2018年の6月に買い直したということは、ちょうど亡くなった母親が入院した頃に買い替えて、上記のような記事を気楽に書いていたというわけです。その母親は四ヶ月後に亡くなりましたが、DC-34 は引き続き使い続けて、2020年も終わるという時期に、こうして、恐らくは最後の更新内容を書いています。「最後の更新内容」と書いたのは、クリスマスに連れ合いからもらった EDWIN のポーチを使おうと思っているので、腰に小物入れをぶら下げる習慣はひとまずやめることにしたからです。そして、小物入れは別の機会に腰へ再び付けるかもしれませんが、残念ながら幾つかの理由で DC-34 は選択肢から外れると思います。

DC-34 は、この手の商品としては手触りも良いですし、使いやすく、便利な小物入れです。使い方に拠るとは思いますが、いま現在でも、ベルトに付ける小物入れを物色している方に一度は勧められる商品だと思っています。しかし、初代から数えて5年ほど DC-34 を使ってきた僕の用途や使い方という条件・環境では、幾つかの問題がありました。

第一に、頻繁にメンテナンス(つまり掃除)しないと内部に埃が溜まりやすいということです。メンテナンスすればいいと言えば簡単ですが、洋服に取り付けたものを毎日のようにメンテナンスするというのは、それなりに面倒なものだと感じます。第二に、外側のカバーに付いているホックが意外と外れやすいという問題があります。これが知らない間に外れていると、カバーの内側ポケットに入れているものが落ちる心配があります。第三に、これはかなり頻繁に起きたので自分なりに工夫できたと反省していますが、3つあるペン差しに差しておいたペンの本体が知らないあいだに落下していて、酷いときは3本ともペンのキャップ(キャップに付いているクリップ)だけが残って、本体は全て落下して紛失していたこともあります。そして第四に、腰のベルトに付けていますから、座るときに尻で踏まないよう無意識に体を不自然に捻っているらしく、姿勢に悪い影響があるようでした(他人からも、不自然に腰が浮いていたり姿勢が曲がっていると言われたことがあります)。そういうことで、まず腰に小物入れを付けるという習慣そのものの是非を考え直した方が良いという結論に加えて、特に DC-34 の問題点もあり、今回から腰に小物入れを使うのは止めることにしました。

もちろん、これは腰に付ける小物入れという商品の欠点だとは思いません。そもそも、椅子に座って仕事をすることがヒトという生物の姿勢として(歴史として何千年と続いてきたのは事実だとしても)最善だとは限らないのですから、立って仕事をするのが当たり前の文化で生きていれば、こういう小物入れを腰に使っていたところで姿勢が悪くなったり、尻で踏む心配などしなくても良い筈です。よって、問題は商品ではなく商品を使う用途なり使い方という条件の方にあるとも考えられるでしょう。しかし、そういう条件を変更することは簡単ではなく、会社でも家でも、小物入れを使うためだけにスタンディング・テーブルに買い換えるべきかどうかを検討するのは、恐らく本末転倒というものです。もっと重大な健康とか業務効率化という観点で、一つはスタンディング・テーブルに替えるとか、そして腰に差す小物入れを使うという結論が出てくるのであれば、双方を両立して導入することには意味があるでしょう。しかし、いまのところそういう結論には至っていません。

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