Scribble at 2025-01-28 11:19:10 Last modified: 2025-01-29 19:09:06
僕は日頃から新聞記者や物書きあるいは既存もウェブも含めてメディア関係者を侮蔑しているけれど、こういう人物がいたことは知っておくべきだろうと思うし、そもそも僕は雑なことだが 80:20 の法則を信じているので、どんなクズみたいな業界であろうと2割はまともな人がいると思っている。それは、もちろん政治家やヤクザや「日本人」 とやらにも当てはまる。もちろん個々の事績については是非を問うべきことがいくらでもあるとは言え、無条件に軽んじることではないだろう。
そして、このような文章を読むたびに思うのだけど、このブログ記事を書いているのは「1970年代後半生まれ」というから、僕よりも10歳ていど若い人物だろうと思うのだが、書評として称賛すべきレベルにあると思う。なんで日本にはこういうレベルの書評が少なく(アメリカには多い印象がある。たぶん、聖書の読書会があったという事情はあると思うが、book club の伝統があるからだろう)、目次を並べただけとか、小学校の読書感想文みたいな梗概だけとか、要するにアフィリエイト目的の文字列を入力するしか能が無い人ばかりなのだろうかと思う。実際に調査した結果を見ると分かることだが、実際には大半の社会人は大して本を買っていないし読んでもいない。若者に流行っているのは漫画やラノベの電子書籍であって、申し訳ないがああしたものを膨大に読んだところで、感受性を育む効用は否定しないものの、仕事や生活の役に立つわけでもない(仮に『ナニワ金融道』を読破していようと、それだけで司法試験に合格できると思う人などいまい)。また、社会人の調査でよくある「4人に1人が一ヶ月で3冊以上読む」なんていうアンケート結果にしても、僕はまったくのデタラメだと思っている。つまり、その「3冊」の大半は単行本の漫画だったりするからだ。そして、会社の管理職が本を読むなどという話もよく出てくるが、あれは僕自身も経験していることであって、会社の役職者というものはビジネス書を読むよう会社から奨励(なかば強制)されているのである。つまり読んでいると称していても、実際には買っているにすぎない。その多くは冒頭で言及したような、アフィリエイト目的の素人が運営する、目次や概略を並べ立てるだけのブログ記事などを読んで社内で話を合わせているにすぎない。だから、いつか僕がここで書いたように、『ブルーオーシャン戦略』の冒頭で称賛された(しかしコロナ禍で経営破綻した)企業はどこであるかという簡単な質問にすら答えられない人が大半なのだ。
ひところ、読まずに読んだふりをするといったフレーズのアニメだかラノベだがか流行ったというが、まさにそういうことをしている人が多く、ニーズから言えば要約をつまみ食いするだけのブログが流行るのも理解はできるが、そんなことを繰り返したり、日本という集団で続けていても、その結末は文化的・国家的な「カス」でしかない。そんなことの集積のうえには、なんにも達成できないし残らないどころか、それが何事かを成し遂げたという自己欺瞞的な自意識になりがちなのが凡人であって、そんなことを続けていても先行きはなかろうと思う。上記のような優れたコンテンツを公開してくれる「人」を、このような多少は過剰な言い方でも称賛することが望ましいのであろう。