Scribble at 2025-01-28 09:49:02 Last modified: unmodified

よく、創薬なんかで新しい薬やタンパク質を AI で見つけるなんて言ってるわけだが、あれは数学的に可能な組み合わせの中から、意味論的な距離概念として適切だと推論できる仮説として一つの組み合わせを提案しているだけであって、なにか新しい化学的合成物を発明しているわけじゃないんだよね。要するに、過去の「人工知能ブーム」と同じく、科学者あるいは関連する業界に関わってる物書きの中にいる巧妙な詐欺師にマスコミや多くの一般人が騙されてるだけなんだな。既存のデータをどれほど膨大に集めようと、AI にこれまで誰にも合成されたなかった化合物を考案する力なんてないのである(だって、そんなものの効果はどの論文にも掲載されてないので、効用が推定できないからだ。AI はあくまでも既存の成果を大規模に総合するだけであって、無から有を生み出す性能なんてないのである)。それは数学的にはただの間違いであり、社会的には STAP 細胞のインチキと同じで詐欺というものだ。

簡単に言えば、クリエーティブとか発見と言っているものは、皮肉なことに AI のような意味論的な距離を必ずしも機械的に考慮しない、つまりコンテクストを無視してものを考えたり(ときとして、天才的な人々はそういうことの一つである社会道徳や他人の印象を無視するので、サイコパスだと言われたりするのだが)、あるいは機械なら意味論的な距離が遠すぎて考慮すべきでないと推論するようなことを無理矢理に連想だけで関連付けてものを考えようとすることが原動力となっているように思う。なので、AI をどんどんトレーニングしたり、「適切な推論」の力を向上させていっても、実は僕ら人になんて近づいていかないんだよな。たぶん。

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