Scribble at 2025-02-02 14:46:43 Last modified: 2025-02-03 22:42:53
日本の代表的な子供向け特撮ヒーロー番組として1971年に放送を開始した仮面ライダーシリーズが 挙げられる。同年バンダイから発売された玩具「変身ベルト」はテレビ同様のギミックが話題となり、380万個を販売する大ヒットとなった。以来「変身ベルト」は2022年においてもテレビ番組と連動して販売さ れている。その一方で2022年の日本は少子化傾向にある。しかし、仮面ライダー関連の売上高は好調であ る。その理由はなぜなのであろうか。そこで仮面ライダーの変身ベルトにおけるマーケティング戦略につい て、複数の視点から事例研究を行った。また大人向けの変身ベルトに関する調査も行った。
子どものころは随分と贅沢させてもらっていた記憶があって、考古学や鉄道に凝っていた頃より幼い年齢だったときも、数十個の「超合金」の玩具があったり、怪獣カードをコンプリートするのに足りないカードを菓子メーカーから取り寄せたり、あるいは仮面ライダーの変身ベルトも持っていた記憶がある。これって、昭和40年代の後半だった当時は1,500円だったベルトを現在の物価に置き換えると、消費者物価指数では約4.5倍という計算が行政のサイトで公開されているから、いまだと7,000円弱である。いまでこそ子どもの玩具の値段としては7,000円なんて大して高くないように思えるが、それはたぶん現在の高額な商品に慣れすぎてしまったせいであり、錯覚だと思う。