Scribble at 2021-05-06 13:19:53 Last modified: 2021-05-06 13:20:45
9/11のテロで崩壊した地域(「グラウンド・ゼロ」)の復興に関する900ページに近い大部のリポートだ。しかし、復興に関わる行政などの組織が編纂したわけではなく、コロムビア大学のリン・サガリン氏が一人で書いたものだ。それが、アマゾンで340円という破格の値段で販売されていたので手に入れた。実際に届くと、大きさも厚みも OALD くらいだから、文字通り「辞書みたいな本」である。Oxford U.P. から出ているのだけれど、あいかわらず大手の大学出版局がもつリソースの大きさを感じさせる一冊だ。日本の出版社だと、山本某とか小熊某とか大澤某のように大部の本を書くだけが取り柄みたいな人々の著作をもったいぶって宣伝するくらいが関の山だが、海外ではこれくらいの本が次々と出版されている。