Scribble at 2021-06-24 10:23:31 Last modified: 2021-06-24 10:24:47

横断歩道や、よくある jaywalking でも言えることだが、左右を見るという動作をしている点は良いとしても、それをやっている人の多くが実際には意味のないタイミングで左右を眺めていたりする。つまり、左を見て、そして自転車を押し始めたり道を歩いて横断し始めながら右を見ていたりするからだ。何のために首を振って、ツラが向いた先を眺めて視覚情報を受容するのか。それを正しく理解せずに、顔を左右に振るという動作をすること自体が、横断歩道や車道を安全に渡るための呪いみたいになっているのではないか。当サイトで提案している「歩行・通行の科学」というアイデアの一つとして、このような交通心理学の話題も組み入れていきたい。

それはそうと、最近になって自宅から数キロメートルほど離れた場所へ出向く機会が増えたため、また中古の自転車を購入した。もともと僕がもってるロードレーサーはメンテナンスしないと乗れないし荷物も載せられないから、これはこのまま自宅に保管してある。街乗りの自転車としてロードレーサーは足回りがオーバースペックであるにも関わらず、荷物の積載に関しては逆にロースペックなのだ。そういうことで、近くの自転車屋さんで 27 インチのシティ・サイクルを求めた。

もちろん、大阪府は自転車に乗る人へ保険の加入を義務としている。罰則はないが、現実に自転車で事故を起こすと(本来は昔からだが)はっきり言って賠償金だけで大多数の人は生活が立ち行かなくなるような金額になるのだから、事故なんて自分がどれほどの技能をもっていても起きることなので、加入しておくのが望ましい。サラリーマンの生涯年収が3億とか言われている状況で、相手を死亡させた場合などに1億円を賠償金として払うなんてのは、たいていの家庭でマンションのローンや家賃として払っているくらいのお金をまるごと賠償金として払うことに等しい。そして当然だが、自分がどれほど注意深く暮らして道を歩いていても、ちょっとした不注意で事故に巻き込まれることは幾らでもありうる。いまだに公道でピストに乗っているキチガイもいるし、往来を走ると分かっていながら販売しているクズみたいな自転車屋も大阪には多い。

つまり、いまや自転車に乗るというだけではなく、自転車に乗る人にすら保険への加入が義務付けられているくらいなのだから、自転車に乗らない歩行者にとっても往来は危険であるということなのだ。よって、最近は自転車だけに限らず交通事故全般の傷害保険がたくさん発売されているので、自転車に乗る乗らないとは関係なしに、歩行者として街の中を行き来するだけでも加入しておくことを検討したいと思っていたのである。それで、ちょうど自転車を買うこととなったので、よい機会だし色々と調べて自転車(を含む交通事故全般)の傷害保険に加入した。敢えて、具体的にどこの保険とは言わないが、特に自転車での交通事故へ対応する保険として発売されている商品だと、本人だけのプランなら月額にしてせいぜい500円以下で済む。安い(それゆえ補償は範囲も金額も限られているが)ものだと300円以下というのもある。年間一括で払うと更に安くなる。病気の保険に比べると 1/10 くらいの費用だから、できるだけ入っておくことが望ましい。もちろん、古典的な議論だが、保険に入っているからといって気楽に自転車に乗れるわけでもなんでもない(本来、「モラル・ハザード」とはこのことを言う。社会道徳を軽視するという意味ではないのだ)。事故は起こしたり被ったりしないに越したことはなく、それこそ「保険」として払い続けただけだったというていどの結果に終わるのがいちばんだ。

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