Scribble at 2022-01-27 14:02:19 Last modified: 2022-01-27 14:03:34

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このところスズメやハトを見かけないと思ったら、どうやら彼らに代わってセキレイが増えているらしい。この種もカラスと同じくヒトの捨てた残飯などを漁ったり、ハトと一緒に餌をねだったりするようで、スズメとは違って図々しい生態の鳥だという。まぁ、そうは言ってもドバトほどのチンピラではないのだろう。実際、うちの近くの公園でも、出勤する途中に通りかかるとハクセキレイを見かけることが多くなったのだけれど、人に近寄ったり、それどころか餌をねだるなんて様子は全くない。鳥に近づける距離で何かの指標にしていた事例があったけれど、ハトなどと比べたら、せいぜい 3m くらいまでしか近寄れないようだ。まだ人に慣れていない集団が、スズメに代わってどこからかやってきて増えている最中なのだろうか。

スズメが減っている原因として考えられているのが、巣を作れそうな場所が無くなってきていることだ。餌が減っているのは他の鳥にとっても条件は殆ど同じなので、とりわけスズメにとって深刻なのが、カラスなどに襲われずに巣を作れる隙間とか軒下のある建物がなくなってきていることだ。都市部では特に、最近の一戸建て住宅のトレンドと言えば箱みたいな RC 造であり、瓦屋根など論外で平たい屋上を作り、バルコニーや家庭菜園や太陽光発電機を設置する。そして周囲は殆ど窓がなくて、コンクリートの壁にフェンスのような木の柵を埋め込んだ外観になっている。どうもデザイナーも施主も、あんなものが洗練された外観だと思っているのだろうが、僕には体裁だけの刑務所にしか見えない。いずれにしても、ああした箱のような建築物が増えると、スズメが住む場所は無くなってくる。しかたないとは言え、風情のない話ではある。

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