Scribble at 2022-01-27 09:19:02 Last modified: 2022-01-30 00:35:18

「交通弱者」として保護されてきた歩行者が、交通事故の加害者として警察に摘発されるケースが相次いでいる。ルールを無視した歩行者の行為が引き起こす重大事故が多発しているからだ。警察は悪質な歩行者に警告書を交付する取り組みを始めるなど対策を強化している。(森安徹)

「早く帰りたくて赤信号横断」事故の原因となる歩行者、加害者として摘発されるケース相次ぐ

記事の最後で「イヤホンを着けたランナーが自動車や人と接触するなどの事故も起きている。事故の損害賠償に詳しい鈴木啓太弁護士(福岡県弁護士会)は『イヤホン装着中や歩きスマホの事故では過失割合が高くなる可能性があり、注意が必要だ』としている」とも指摘されているように、このところ歩行者が加害者として罰せられる事例も増えつつある。

先日も書いたように、暫く書かないでおいた「歩行論」について、再び色々と書いておこうと思っている。もちろん、僕は安物左翼みたいに歩行者を「交通弱者」などと断定しているわけではない。歩行者は同じ歩行者どころか車両に対する加害者となりうるというのが上のような事例の教えるところである。

もちろん、これは昔から当サイトでは指摘している。家族愛だの女連れのマッチョだの観光客の恥はかきすて思考だのによる、「Gメン'75歩き」と呼ばれる、狭い歩道をわざわざ対向から人が来るのを知っていながら道幅いっぱいに並んで歩いて見せるという、自己顕示欲などは、いまさらくりかえすまでもなかろう。そういう愚かで無自覚で、そして絶望的なことにアリの生態と同じくらい無自覚で「自然な」凡俗としてのふるまいが、歩道から外へ(あるいは内側にある他人の敷地へ)他人を押しのけている。そして、場合によっては自転車や自動車が自分たち「交通弱者」とやらを避けてくれるものと高をくくる人としての未熟さが、他人を事故にも巻き込むわけである。

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