2018年09月23日に初出の投稿

Last modified: 2018-09-23

『老人保健法の解説』(吉原健一)も『高齢者の医療の確保に関する法律の解説』(土佐和男)も高齢者医療法制の基本書だが、基本書しかまともな関連書籍がないという残念な現状に至っている。なるほど通俗的な本はたくさん出版されているが、その殆どが「いきなり保険料を年金から天引きされた」というたぐいの文句ばかりで、全く医療制度を議論していないと思う。

更に、これらの二冊はどちらも官僚が書いたものだという困った状況にある。つまるところ、研究者だろうと医療関係者だろうと一般人だろうと、手軽な場所で文句は言うのに十分に研究や調査を積み上げてもいなければ、それらを出版したり読みもしてない。そんなことでは、毎日のように調べたり議論して何年も費やしてきた官僚の成果を受けてまともなレベルの議論を即座に展開できる人材が、現代の我が国にいるとは思えないんだよね。愛国とか平等とか、右だろうと左だろうとたわごとを口にしてる暇があったら、こういう堅実で、実際に権力によって多くの人やお金が動いて具体的な結果が出てくる(そして、場合によっては人が不本意なしかたで生活したり死んだりしかねない)事案について、せめて10年くらいの時間を費やして勉強してみろと言いたいね。

正直、SNS で怒鳴り散らしてる人間なんて、簡単に言えば勉強したくないからこそ、クズみたいなスローガンやフレーズや単語を簡単に振り回して、矮小な(と自覚しているはずの)自分が何者かになった気分、つまりは公の場で天下国家について意見を言ってるアタシって、みたいな自意識になりたいだけだろう。

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