Scribble at 2023-02-06 13:19:57 Last modified: 2023-02-06 13:26:53

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Etsy で購入した替刃式の直刃剃刀が到着した。1月14日に注文して2月6日の到着だから、Royal Mail がサイバー攻撃で業務を止めていた事情を考慮すれば、おおよそ2週間といったところで標準的な所要日数だろう。いまでも、安い輸送だとイギリスから剃刀1本を送るのだから、それくらいはかかる。実際に届けに来たのは、もちろん日本郵便だ。さきほど書留の扱いで持ってきてもらい、左が開封したばかりの状態だ。専用のケースに入った剃刀が1本と、おまけの Derby Extra の替刃が1ケースである。

右の写真は、さっそく替刃を取り付けてみたところだ。わざわざ hinged lever ではなくスライド式の剃刀を求めたので、装着の仕方や刃の安定性には色々と求めたいものがある。いまのところ、刃の装着は慣れれば hinged lever と変わらないくらい簡単だと思う。剃り心地については、まだ昨日の夜に髭を剃ってから半日くらいしか経っていないので、今日の夜にでも試してみよう。

ちなみに、右の写真について。最近の標準カメラには「AIオート・フォーカス」というのがあるのだが、これがたいていの物体に正しく焦点を合わせられないので、まだ従来のオート・フォーカスかマニュアルがいい。何度か言ってることだが、もう「AI で癌の薬を見つける」なんて言ってたのは10年以上も昔の話で、しかも最新技術の報道に疎い NHK の報道で取り上げられていたのが10年以上も前のことだ。あれから実用化されたという話を全く聞かないのだが、こんな調子で AI の宣伝マンたちは、あと20年たらずで不老不死が実現すると本気で信じているんだろうか。

それと余談だが、この剃刀を売っている SharpyCo という出品者は、もう日本には発送しないらしく、既に Etsy では Shipping の条件が変更されていた。予想外のコストがかかったのか、あるいは単に海外へ発送するのが面倒だと思ったのかは分からないが、残念ながら同じものを日本で買うことはできなくなっている。

更に余談として、いまでは商品に "England" などと国名を記載するのがブランドみたいになっているのだが、昔の剃刀はこういう国名の表記を本体に刻んでいなかった。これが正式に straight razor の本体に刻まれるようになったのは、アメリカで McKinley Tariff Act という1890年にできた保護主義的な法令が生産国の表記を義務付けたからである。鉄鋼業や鉄の加工業者を保護するために、輸入した際の関税をかけるための法令で国名の明記が求められたのだ。よって、ヴィンテージの剃刀で制作された年代を推定する際の参考基準にもされる。

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