Scribble at 2020-11-14 23:59:39 Last modified: unmodified

Guido van Rossum が Microsoft のエンジニアとなって、おおむね1年くらいの「引退生活」に終止符を打ったという報道があった。考えてみれば、彼はもともと Google にいて、それから Dropbox にいたわけである。そういう経緯からすると、Python を積極的に使い始めるようになった企業へ入っていたような経歴なのだが、もういまでは Microsoft に入っても大してブーイングは少ないらしく、既にこれらの企業が Windows や Office で飯を食うオープン・ソース・コミュニティの敵という印象は薄らいでいるのだろう。

片手間にプログラミングしていた人々の持ち寄った成果だけで事が済んでいた牧歌的な時代ならともかく、RMS が何を言おうと大半の人間にとって所詮は「無料ソフト」でしかないオープン・ソースやフリー・ソフトウェアの開発で食っていけないのは当たり前なのだから、大半の有名技術者がかようなキャリアパスを描くのは当然だろうと思うし、それによって名声だけでなく経済的にも報われて当然だろうと言いたい。もちろん、Microsoft に入ること自体は別に名誉でもなんでもないし、単に入社しただけで大金持ちになるわけでもないが、聞いたこともないベンチャーの CTO とかに収まるよりはマシだ。

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