Scribble at 2018-06-17 21:41:58 Last modified: 2022-09-27 09:44:01

連れ合いに『ラッシュライフ』を借りて読んだのは、もう何年前だったろうか。それが伊坂幸太郎作品との出会いだった。それからは僕が彼の作品を次々と買ってきては読み、『オーデュボンの祈り』、『陽気なギャングが地球を回す』、『重力ピエロ』、『アヒルと鴨のコインロッカー』、『チルドレン』、『グラスホッパー』、『死神の精度』、『魔王』、『砂漠』、『終末のフール』、『陽気なギャングの日常と襲撃』、『フィッシュストーリー』、『ゴールデンスランバー』、『モダンタイムス』、『あるキング』、『SOSの猿』、『オー!ファーザー』、『バイバイ、ブラックバード』、『マリアビートル』、『PK』と読んできた。もちろん、2018年の6月時点で、既に文庫化されている作品が何冊も未読のままになっていて、買ってすらいないが、恐らく10冊くらいはあるのだろう。

それにしても、一人の作家が書いた作品を続々と購入して、続けてこれほど読んだのは、恐らく初めてだと思う。そもそも、小説は殆ど読まなかったので、なおさらだ。確か高校生の頃に『ザ・芥川龍之介』という合本になった作品集を読破した覚えはあるが、文庫本を次々と買って読んだのは初めてだと思う。要するに「ハマった」ということなのだろう。ただ、マンガの単行本も含めていいなら、僕は小学校の頃は「チャンピオン派」だったので『がきデカ』や『マカロニほうれん荘』は揃えていたし、中学以降は「サンデー派」になったので、『タッチ』、『究極超人あ〜る』、『To-y』も書棚に並べた記憶がある。しかし小説は殆ど読んだ記憶がない。

伊坂作品は、初めて読んだ『ラッシュライフ』の視点の切り替えの面白さも魅力を感じたが、それだけではなく、やはりたいていの人が言及するように、会話のテンポや台詞回しも面白い。ひとくちに「軽妙」と言えばそれまでかもしれないが、そこに軽薄さは全くないというのが不思議だ。

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