Scribble at 2024-07-16 14:13:28 Last modified: 2024-07-17 07:14:26
僕は、社内では自慢話なんてしないし、同じ話を繰り返すのは大切だからだ。分かってないか、こっちに「分かってる」と思われないていどにしか結果を出さないのが悪いんであって、分かったなら分かったで、さっさと結果を出すべきだ。それこそ、まさに「タイパ」というやつだよ。分かってて結果を出せば、誰も同じことを何度も言ったりしない。少なくとも僕はボケ老人じゃないんだから。
それから二つめの成功体験にしても、僕は特に「成功」したことなんてないから、さほど他人の前で自分の手柄を口にするような機会はないね。じゃあ、なんでセキュリティとプライバシーマークのことしかやってないようなジジイが、大して儲かってもいない会社に居座ってるのか。それは簡単だ。俺こそが社内で唯一の「IT人材」だからだよ・・・なーんてことを言ってるから「老害」とか言われるんだろうね。気をつけよう。でも、こんなことを社内で言うわけ無いんであって、そういう意味でもこれはさほど(社内では)問題ではないだろう。
そして最後の点だが、「システム的なアプローチ」とか「デジタル化」ってねぇ・・・まさに俺が社内で機械学習とか Python の勉強会でもやろうかと思ってるくらいなんだけどねぇ。まぁ、そこまでは急に難しいから、こうして何年もかけて IT パスポート試験ていどの研修動画をほそぼそと配信してるわけだ。どちらかと言えば、先進的なテクノロジーを敵視してるのは、たいてい凡庸な若手の社員だろう。だって、「デジタル・ネイティブ」とか言ったって、それってオンライン・サービスやゲームのユーザってだけの話であって、そんな連中なんざ離散数学の初歩もできないわけで、テクノロジーを語るどころの話じゃないんだよ。大学院を出てろなんてことは言わないけど、せめてネット・ベンチャーで働いてたら、最低でも高校の「情報」とか、基本情報処理技術者試験レベルで「ネットワーク」とか「コンピュータ」に興味を持とうよって思うんだけどね。どうなんだよ・・・とか言うから「老害」なのかね。
そもそも、僕はこういう記事については感心しない。なぜなら、少なくとも僕が「老害」を口々に非難している側の(おそらくは)若者のツイートやブログ記事を眺めている限りで言えば、はっきり言って若人にとっては気に入らない年長者のやる気に入らないことなら何でも「老害」なんだよ。つまり、「馬鹿」とか「無知無教養」という言葉の代わりに「ネトウヨ」と言ってるようなものであって、これは年齢の問題じゃないと思う。したがって、年長者の側から「老害とはこれこれなり」などと勝手に定義して反省しようなんて言ってること自体が的外れなのだ。たぶん若手にしてみれば、そういう思い込みについて気に入らないと言っているのであって、とりわけ高齢者になると思い込みが激しくなったり、一つの考え方しかできなくなるようなことを指しているのだろう。そして、こういう話題はやはり個々の人間関係から切り離して、単に社会心理学の話題みたいに論じてもしょうがないのである。それぞれが仕事や家庭や地域でやりとりしている、眼の前の相手にとって何が偏見なり一方的な考えになるのかによっても受け取り方が変わるのだから、公の記事にして啓発するのであれば、べからず集みたいなリストを数え上げるような真似はやめることだ。