Scribble at 2021-07-29 12:33:37 Last modified: 2021-07-29 12:42:26

先に古本を処分する話をしたが、ダンボールへ詰めた本の中に、急いで読了してメモを取ったビジネス本が2冊だけある。『ベストプラクティスを吹き飛ばせ』(タフ&ゴールドパッシュ/著、2019)と、『グリット』(セイラー&コヴァル、2016)だ。どちらもざっと目は通していたのだが、メモを残してはいなかったので、この機会に読み返してから処分の対象とした。

これから僕が公開するページや記事で、これらの著作に言及する機会があるかどうかは知らないが、『ベスト~』はシンギュラリティ大学の紹介など一部で馬鹿げたことを書いているし、『グリット』は言いたいことは分からなくもないが、やはり典型的な生存バイアスによって書かれた単純な成功談の寄せ集めでしか無い。概して、両方とも紹介したり言及するほどの価値はないと思う。特に『グリット』は、無条件にハード・ワークを称賛していて、場合によっては某光通信や某わたみといったブラック企業の「聖典」になりうる本だ。同じ時期に全く同じ『GRIT グリット』というタイトルで出版された本があって、そちらの方がよく知られて売れているらしく、書店に置いてあるチャンスや店頭での扱いの違いなどを見かけた経験からすると、僕はそちらの方を読んでいないのだが、やはり宣伝効果だけではなく内容にも何らかの大きな違いがあるのだろう。

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