Scribble at 2021-07-29 12:12:00 Last modified: 2021-08-06 14:56:40

添付画像

もったいない本舗へ送るダンボールが届いたので、処分する本を選んだ。Flash の本など一部は連れ合いの蔵書なのだが、この機会に処分してよいかどうか判断してもらった。ダンボールは2箱を取り寄せたので、他にも処分するものはあるのだが、それらも Wrox の古い XML や PHP4 の本(翻訳)とか、Erlang の日本語の入門書といった技術書だ。Erlang は将来に趣味として学ぶ機会はあるかもしれないが、手持ちの本はどれも将来の時点で使えるような内容の本ではないだろう。

それから、始めて動かしたウェブ・アプリケーションは Perl で書いたという理由では思い入れが少しはあるプログラミング言語なのだが、この機会に Perl 関連の本は Apress の "Pro Perl" など一部を残して全て処分することにした(Perl 関連だけで30冊くらいある)。Perl も、趣味的に使うならともかく、もうウェブ・アプリケーションのデファクト・スタンダートな言語という地位に戻ることはありえないだろうから、やはりこういう道具は仕事に使えるかどうかという観点で判断せざるをえないので(僕は特定の言語に愛着など無い。PHP の ZCE 資格を持っているのは単なる営業手法だ)、フォロー・アップする手間もかけられない以上は、古い技術書を幾つも残しておく意味はない。

いったん使われなくなった言語が地位を取り戻すのが困難である理由は、他のマイナーな言語にも言えるが、いったん若い世代への普及が止まってしまうと、残念ながらブログ記事や FAQ サイトの扱いなど knowledgebase が弱体化してしまい、後からその言語に関心を持った若い世代の技術者が出てきても、得てして先進的な仕様変更に追随できていないロートルにしか話を聞けなくなるという事態になる。よって、古くて普及してもいないプログラミング言語でも次世代が一定の割合で継承するための条件と言えば、金融業界の基幹系システムで使われてきた COBOL のようにロック・インすることだという話になってしまう。それは寧ろシステム開発の(言語や既存のコードという狭い観点ではない)ライフサイクルという観点では「陋習」に近いものであり、客観的な是非とは無関係なコストがかかってエンド・ユーザにも悪影響があるだろうから、お世辞にもプログラミング言語の典型的もしくは見本となる利用実態とは言えないだろう。

[追記:2021-08-06] 8/4 に、290円が入金されていた。送金の手間だけでも損になるのではないかと気の毒になるような金額だが、別に無料で差し出した覚えはないのだから、その工数も含めて対価として受け取ることにする。もちろん特に異論はない。もともとが廃棄処分にでもする他はないくらい、恐らくは買い手(読者)のつかない本だろうから、廃棄する費用をこちらが出さないだけでもいいと思っている。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook