Scribble at 2023-10-02 19:33:58 Last modified: 2023-10-03 09:30:17

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『DOS/V POWER REPORT』という雑誌は、確か何度か買ったことがある。でも、かつて僕が『月刊アスキー』を読んでいた頃に感じた、あの何とも言えないホビー感覚というか、懐かしさを、この雑誌からはあまり感じなかった。僕が始めてパソコンを使ったのは1980年代の始めであり、『Oh! MZ』や『I/O』、そして『月刊アスキー』をよく読んでいた。あの頃の(別に持っていたからといって優越感があったわけではない)何か特殊な趣味として打ち込んでいた熱気のようなものが、ここ最近のパソコン雑誌(とは言っても、Mac の雑誌には最初からそんな熱意は感じなかったが)にも、あるいはパソコン雑誌を出自としたオンラインのメディアにも感じられなくなっている。Impress のゴミみたいにたくさんあるサイトなんて、どれもこれもスタパ齋藤の散財ネタや悪い意味でのオタク趣味的な情報を扱っているだけで、何か熱意のようなものがまるで感じられないのである。ただ、おそらくこれはメディアだけの問題ではなく、出版社なりマスコミを取り巻くマーケティング全体のパワー・バランスの変化という事情もあろう。

ちなみに、あの頃は友人も何人かが(とりあえず医者の息子や大企業の創業家の息子とかが山程いた学校なので・・・なんだかデジャ・ヴュがあるな。少し前に同じようなことを書いた覚えがある)ガキのくせにパソコンを持っていて、なぜか FM-7 とか、PC-8801 とかメーカーがバラバラで、全く話が噛み合わないのに原理的な話(数学も含む)とかは合うという変な情報交換をしていた覚えがある。結局、いまどきのプログラマって、ガキの頃にこういう経験がぜんぜんないんだよなぁ。数学ができるかどうかじゃなくて、数学で表現するのが最も適切なコンセプトの話をするかどうかが大事なのだ。理系とか、そんな低レベルな区別の話はどうだっていいんだよ。有能な人間はどっちもできるんだから。

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