Scribble at 2022-02-14 10:36:23 Last modified: 2022-02-14 11:20:07

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なめらか、速乾性、クリアな文字が特長のゲルインキボールペン

エナージェルシリーズが発売20周年を迎えました。

ENERGEL 20th ANNIVERSARY エナージェル発売20周年企画

ぺんてるの EnerGel というゲル・インキのボールペンは、発売開始から20周年だという。もうそんなになるのか。最初に文具店で見かけたときは、既に発売されていた他のゲル・インキやエマルジョン・インキのペンと比べて(失礼ながらネーミングからしても)バッタもんの雰囲気を漂わせていたのだが、それなりにロング・セラーのようだ。それどころか、僕が愛用している三菱鉛筆の Signo 307 の方が色々な文具店から姿を消しつつあり、危機的な状況である。

それはそうと、この20周年を記念して、第一弾ではインクの色を20色にまで増やしているらしい。いまや、ゼブラの SARASA が異様なインクの色数を揃えていて画材にでもするつもりかと思うほどだが、EnerGel でも似たような商品展開をしているらしい。はっきり言って、僕はあまり興味ないが。数量限定で、すぐになくなってしまうインクの色なんて使う気がしないからだ。それこそ僕が死ぬまで同じ品質を維持してくれるような気合が入っていないと困る。なので、たとえば万年筆は Pelikan でもインクは必ず Mont Blanc のブルー・ブラックを使うのだ。

そして第二弾として、これまたサクラクレパスのボールサイン iD と同じような幾つかのニュアンスのブラック・インキを取り揃えたという。こちらはペンのボディも黒くしたらしく、文具を紹介する「さんてんり~だ」というブログでは「中年男性が持っても悪目立ちしない」と評しているようだが(http://3points.blog10.fc2.com/blog-entry-1181.html)、僕は気に入らない。むしろ、そのブログで「小学校高学年の男子が好むようなスポーティーデザイン」と評されている、EnerGel のスタンダードなボディの方が好みだ(なので、透明のボディなどもあるが、あれもあまり好きではない)。僕には、こちらの方が厨坊っぽく洗練されているように感じるからだ。寧ろ、記念のブラックになったボディは商品のロゴが沈んで読めなくなるほどだし、全体が真っ黒すぎて逆に下品だ。プロダクト・デザイナーとしての感覚で言えば、いかにも全体の調整に時間を使っていない、片手間の仕事という気がする。

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