Scribble at 2021-01-21 00:35:15 Last modified: 2021-01-21 13:12:52
アイダホ州の Minidoka(意味は知らない)というところへ、第二次大戦の際に日系アメリカ人を強制移住させたという事績を記念(「記念」という言葉は、文字通り文書などにまとめて覚えたり後世へ伝えるということ)した National Historic Site が整備されていて、その事績についてまとめられた本が 1,000 円もしない値段で買えた。写真がふんだんに収められていて、当時の様子も色々と分かる。もともとワシントン州での強制移住について博物館のサイトを見ていたのだが、こちらもこちらで興味深い。
現地には visitor center があるらしいが、博物館と言えるほどのものでもないらしく、アイダホ州の Minidoka county のサイトでは全く紹介されてもいないし、検索しても情報がない。やはりアメリカでも、このようなことは積極的に多くの人へ知らせる必要はないという思惑が働くのだろうか(これも、恐らくは institutional racism なり systemic racism の一つなのだろう。ちなみに "systematic racism" とは言わない。それだと「自動差別」とか「組織的差別」という意味になる)。そして、日本においても事態は同じようなものだろう。民青の教員でもない限り、校外授業で在日朝鮮人や在日中国人や部落差別について扱っている施設なり催し物へ生徒を連れて行く人はいないだろうし、教員が単独でそういうことをしても後から教職員会議で特別な議題となるのは予想の範囲だ。