Scribble at 2022-07-15 22:04:51 Last modified: unmodified

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そういや何年か前に、商店街がどうしたこうしたというサイトのサーバを SAKURA インターネットのクラウドで運用していたような気がするんだけど、それとは関係ないのかな。まぁうちはサーバを落としたし、サイトの制作も受注してないなら全く別の会社が制作したのだろう。

まず一点目はコンテンツだ。はっきり言って衰退に歯止めがかからず、大半の商店街がアーケードを外し(船場のアパレル関連の商店街を紹介したときも書いたが、アーケードの維持費はそれなりに各店舗ごとにコストが嵩む)、何店舗かが固まってスーパーに土地を売ったり、あるいは元商店街と分かり切ってる通路なのにマンションや個人宅に建て替わったりしているのが実情だ。商店街へ足を向けるためにそもそも必要な習慣なり人間関係がなく、しかもインフレで金がない若者にとって大して安くもない店も多いときては魅力を感じまい。そこで、こうやって場当たり的に〈官製の楽天〉とも言えるようなことをして起爆剤にしようというわけなのだろうけど、はっきり言わせてもらえば無駄なことだと思う。まだ本体のサイトで提供しているような、キャンペーンとかガイド風のコンテンツをきっかけに店へ訪れる人の方が期待できるのではないか。正直、Yahoo! JAPAN で扱っている商品の大半が、ただの既製品であろう。つまり、いまどきの情報が多い若者が商店街で家電製品などの買い物をしない決定的な理由は、既製品なんて幾らでも安く買うところが他にあるからなのだ。これまでの昭和時代の商売というのは、そういう情報を消費者がもっておらず、しかも町内の人間関係というしがらみもあって物を買ってきたようなところもあるのだ。早い話が、値段をあるていどは度外視しても釣り合うようなメリット(人間関係の維持とか、逆に相手が自分の店で買ってくれるとか)があったからこそ成り立っていたわけで、いまや既製品なんて値段の競争どころか同じようなカテゴリーの製品そのものを国際的な市場で比較しているという、誠にシビアな状況にある。買う側にとって、ましてや「商店街の維持・育成」なんてことに何の責任もない消費者が、どうして何のメリットもないところから単なる既製品を安くもない値段で買わなくてはいけないのか。

そして二つ目は、このキャンペーンの本体になっているサイトのコードだ。こちらはコンテンツは特に問題があるとは思えないが、このコードはなんなんだろう。もうすでに AMP に対応するコードなんて出力しなくてもいいのに、全てのコードを詰め込んで外部リソースへのリンクを減らしている。すでに Google が放棄した、あの愚かな AMP の要件が無関係でこんなことをしているとすれば、サーバのパフォーマンスとの関係は考えられるが(リンク先のキャッシュが1つレスポンスできないだけで、それを読み込んでいる全てのページの表示がおかしくなるというリスクに対応しているとも考えられる)、もし個々のファイルを読み込むということが SPOF になると思っているなら、こんなコードの書き方をしてすべてのページのファイルサイズを肥大化させて全体のパフォーマンスを落とすよりは、いまどき安いのだから CDN なり高速なキャッシュのオプションでも追加で契約したらどうなのだろうか。少なくとも僕らのように専業のコーディング・スタッフやプログラマがいるような会社が納品しているならなおさら、なんでこんな薄汚いコードを吐き出して平気でいられるのか、ちょっとよくわからない。それとも、最近は HTML/CSS/JavaScript のようなコードのレベルでも CI のサービスやプログラムがステージング・サーバからプロダクション・サーバへ勝手に吐き出すクズみたいなコードを納品してるんだろうか。

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