Scribble at 2025-06-25 10:11:25 Last modified: 2025-06-25 10:33:51
NVIDIA GeForce の5000番台は、5060クラスが最低スペックだと思っていたけれど、どうやら5050というクラスのグラフィック・カードが登場するらしい。いまや生成 AI で使うためのスペックで評価されることも多くなったグラフィック・カードではあるけれど、並列処理に強いという特性は大量のデータをまとめてレンダリングするゲームの用途にも適合するわけなので、カジュアルなゲーム・プレイヤーにも訴える製品が求められるのは当然だろう。もちろん生成 AI を使う場合でも、上の表は NVIDIA のサイトで掲載されているものだが、5000番台の最低クラスである5050であろうと、僕がいま生成 AI を動かしている RTX 2060 6 GB の AI の処理性能をあらわす AI TOPS である52というスコアに対して8倍の性能となる421にもなる。そしてさらに、僕が買い替えを予定しているマシンに載せる予定の RTX 5060 Ti だと AI TOPS は759というスコアであるから、RTX 2060 の約15倍だ。いわゆる「胸熱」である。
なお、パソコンは GPU だけで動くものではないので CPU についても色々と検討しているところなのだが、スタンダードな選択なら Ryzen 7 7700 あたりがコストパフォーマンスの良いバランスのとれた製品だと思うし、実際にこれを搭載したパソコンがたくさん出回っているのだが、例の「Ryzen AI」をうたっている生成 AI 専用の回路である NPU を組み込んだ Ryzen をどう評価するかという問題がある。Ryzen AI に最適化された Stable Diffusion のモデルも公開されているから、それらを使えば出すだけなら出せるのであろう。ただ、比較する材料がなくて判断できない。つまり、1台のパソコンで NPU を切って GPU だけで生成したのと GPU を切って NPU だけで生成したという条件で比較するような事例が全くなくて、出回っているのは「Ryzen AI のノート・パソコンで画像を作ってみました」という些末な記録だけだ。これでは何の役にも立たない。それに、NPU が有効なプロセッサを使うことで、GPU のスペックを下げたマシンを購入できるのかという、誰もが知りたがるであろう簡単な問いにすら答えることができていないわけである。
なので、いまのところは RTX 5060 Ti と Ryzen 7 7700、メモリは 32 GB か 64 GB くらいが妥当な選択だろう。思うに、Ryzen AI が搭載されているのは現状でノート・パソコンばかりであるから、これはノート・パソコンのように高性能で大きなグラフィック・カードを搭載できない条件で生成 AI を動かすためのサポート的な機能だと考えたほうがいいのであって、グラフィック・カードで生成する処理を代行できるようなものではないと思う。なので、正直に言えば Ryzen AI は論外だと思う。これから会社で業務に生成 AI を利用する機会が増えると思うが、一般社員に使ってもらうパソコンとして考えても、たぶん Ryzen AI が搭載された製品を選ぶよりは、オンラインのフロント・エンドで利用する生成 AI サービスに有料で契約することを勧めるね(もちろん他社に情報を預けるリスクについては社内の規程を守ってもらう)。