Scribble at 2024-06-19 09:37:18 Last modified: 2024-06-19 16:15:45
僕のマシンで画像ファイルを右クリックしても、ペイント 3D で開くという選択肢が出なくなった。なので、ここに投稿する画像を編集することが多々あるため、どうにかしたいとは思う。しかし、上のページの解説では不十分だと思う。日本の SE と呼ばれる職能って、ただの営業のくせに客のことをなんにも考えてないし想像もしてない人が多いんだよね。大企業への得意先営業みたいな、犬でもできるような仕事ばっかしてるからだろう。
まず、「https://store.rg-adguard.net/」などという、マイクロソフトと何の関係があるのか根拠が何も説明されていない URL にアクセスしろなんて書いてる時点で、まともなリテラシーのある人ならフィッシングを疑うはずだ。そして、SE などという技術営業を本当に担当しているなら分かるはずだが、この人物が書いていることが本当なのかどうか、わざわざ自分で調べてくれる客なんて 1% もいない。僕らは情報セキュリティの実務家なので、ひとまず調べてみて、まず "is store.rg-adguard.net a scam?" なんていうドメインの解説をしているサイトそのものが偽解説であるかどうかを検証したうえで、この情報はあまり信用に値しないという結論をもっている。
第一に、このサブドメインを調べるとロシアのレジストラで登録されている。マイクロソフトがロシア人を雇用していても(一定の監視付きだろうけど)問題はないだろうが、ドメインをロシアのレジストラで登録する何の理由もないはずだ。確かに偏見だが、これは自分の資産を守るためには必要な偏見であり断定だ。ロシアにはこういう偏見を抱かれてしまう、それなりの理由がある。
第二に、マイクロソフトのフォーラムなどで、このサブドメインを紹介して Store アプリを取得しろと言っている人物にマイクロソフトの正式なヘルプデスク担当者がいたためしがない。少なくとも僕が検索した限りでは、
https://answers.microsoft.com/en-us/windows/forum/all/is-this-site-legal/67add2fb-2cda-4169-a2d2-9612129f3b1d
この投稿でも分かるように、store.rg-adguard.net のようなサイトを使えとか「便利だ」なんて言ってるのは常に "independent advisor" である。こんな肩書はコンピュータ・サイエンスの学部すら出ていない小学生でも名乗れるわけで、僕に言わせれば「わたしは人類です」と言っているようなものだ。
第三に、ダウンロードしろと言っている「Microsoft.MSPaint_2023.2310.24037.0_neutral_~_8wekyb3d8bbwe.appxbundle」がウイルスではないという検証方法を何も説明していない。もちろん、日本の SE なんていうカスみたいな職能の人々が、情報セキュリティについては基本情報処理技術者程度の知識もないのは知っているが、これはいかにも出鱈目な解説である。
そして第四に、「セキュリティソフトに引っかかってインストールできない場合もありますので一時的にオフにしてください」などと平気で書いている。
僕としては、今後の Windows Update で修正されるのを待つことをお勧めする。もちろん、右クリックで開けないというだけの問題であり、ペイント 3D が使えないわけではないのだから、ショートカットで起動してから、開きたい画像を選べばいい。手間はかかるが、こんな信用に値しない解説を(仮にこれできちんと解決するとしても)鵜呑みにしてしまう悪い習慣や思い込みが身につくよりもマシである。
[追記] いちおうフォロー・アップしておくと、上記のページで解説されている手順は原則として問題はない。僕はさきほどマイクロソフトのヘルプ・デスクにチャットで質問して、具体的に上記のドメインが安全なのかどうか確認してみた。対応した担当者によると、古いペイントのプログラムをアーカイブしているサイトらしく、マイクロソフトが正式に運用しているサイトなのかどうかは彼らでも分からないようだが、こういう事案では利用しているらしい。これはこれで危ない気もするが、わざわざヘルプ・デスクにチャットまでしてこのサイトを勧められたのだから、使わざるをえない。ということで、ペイント 3D を古いバージョンにロール・バックすると、確かに右クリックの選択肢に現れるようになった。しかし、それでも僕の結論は同じだ。そのヘルプ・デスクの担当者によると、エンジニアリング・チームにはこの問題が既に報告されているらしいので、Windows Update で問題が解消する見込みがあるなら、そちらを待つほうが無難だろうと思う。それに、上記のサイトを利用する手段を使うと Windows Store アプリでストア・アプリの自動更新を無効にしないといけないため、これはこれで他のアプリケーションの自動更新が抑制されてしまって別の問題が起きる可能性がある。