Scribble at 2023-08-04 16:08:45 Last modified: 2023-08-04 23:47:13
この一件は、もう既に創業者一族が一家心中しようとどうしようもない段階に来ており、取引相手の保険会社とメイン・バンクが手を引いて、行政にはできないような引導を渡すしかないだろうと思う。
よく、会社ごとなくしてしまうと「社員が路頭に迷う」みたいな、安物の左翼みたいなことを言う奴がいるけれど、この会社は事業本部長クラスまで首を切り落としてもしょうがないような気がするし、そこまでやれば実質的に会社を清算するのと変わらないんじゃないかと思うね。試用期間の3ヵ月で会社の実態に気がつかずに退職しなかった、いまの社員にも数多くの違法行為の責任はあると思う。その責任は小さいかもしれないが、他人の資産である乗用車なり保険をデタラメに扱ったのだから、失業するくらいのペナルティは全ての社員が負うべきであろう。ゴロツキやチンピラは、さっさと次は光通信かリクルートかアムウェイにでも転職すればいい。
それはそうと、経営とかマネジメントとかリーダーシップという観点から眺めると、要するにこの会社は経営者が部下を全く信用していなかったということが明白だ。基本的に、ルールが多くて細かいとか、上司が過剰に業務プロセスどころかプライベートな生活へ介入してくるとか、極端な内容の賞罰が頻繁に加えられたり与えられているという会社は、だいたいそうだ。しょーもないことですぐに賞を与えたり社内の通信ツールで褒めちぎったりするのは、「子供は褒めて育てよ」みたいにイージーな教育の話で普及した手法だが、実際にはモチベーションを維持するためのドーピングである。そもそも、褒めなければ勉強しないようなガキなんて限界はすぐにやってくる(たとえば、「東大に入る」ていどのことしかできないわけだよ。そういう連中が学者や外務省の幹部やベンチャーの経営者になった事例なんて殆ど無い)。あるいは、その逆に些細なことですぐに吊るし上げるのも目的は同じだ。ライオンは子供を谷底へどうのこうのと、どこで覚えてきたのかバカが知った風なことを口にしてデタラメな教育の話をねつ造する。これまた、「なにくそ」などとスポ根みたいな子供が逆境をはねのけてどうのこうのなんて例は、実際には殆ど無いわけである。その最も有名な実例は、あの戸塚ヨットスクールだろう。気の毒に、多くの子供や青年たちが殺されたり自殺するまで追い込まれたりしたわけだ。