2022年06月30日に初出の投稿

Last modified: 2022-06-30

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たまに古語辞典を手に取って、奇妙なと言っては失礼だが、見慣れない言葉を見つけては面白がっている。或る特別な脈絡だけで通じるような事柄を表している言葉が見つかると、自分が記す文章で使う気にはならないが、ひとまずノートに書き貯めておく。同じように、漢和辞典でも面白い熟語や故事成語や漢字があれば、ノートに書きこんでいる。

しかしここ数年は老眼が進行していて、読むのが難しくなってきている。本文に比べたら大きなサイズの文字で印刷されている見出し語ですら、濁音と半濁音の見分けがつかないようになってきた。たとえば、さきほども「忙しげにちょこちょこ振る舞うさま」という語義が出ている言葉を見つけたのだが、「ちょぴかは」なのか「ちょびかは」なのか判読できない。「ひ」の肩に「゛」(濁点)が付いているのか、それとも「゜」(半濁点)が付いているのか、分からない。"chopi-kawa" よりも "chobi-kawa" の方がありそうな発音なので、たぶん「ちょ PI かは」ではなく「ちょ BI かは」なのだろうとは思う。「チョビひげ」なんて発音の言葉もあるし。でも、その文字を目の前にしているにも関わらず確証がない。

ということなので、小さなサイズの文字であっても濁音と半濁音が識別しやすい字体を考案していただくようお願いしたい。昔の半角カナのように濁点や半濁点を別の文字として添えているわけではないのだから、字体としては「ひ」の右肩が濁点や半濁点で隠れたり歪んでも構わないはずだ(あるいは、OCR の精度を気にして、わざと改善もせずに濁点を別扱いにして字体をデザインしているのだろうか)。無理に「ひ」の右肩の形状を保とうとするから、点二つなのか丸なのか視認できないという本末転倒なタイプ・デザインとなるのだ。半濁音がありえない「て」や「さ」などは、文字が小さくても何か付いていれば濁音だとわかるが、濁音も半濁音もある文字については、既存の書体についても改善を期待したい。

なお、僕が使っている古語辞典は旺文社の『古語辞典 第十版』だ。いまでは「増補版」が出ている。

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