Scribble at 2023-09-21 13:40:23 Last modified: 2023-09-21 13:42:50

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このところ、ノート・パソコンが故障したという話を会社で頻繁に聞く。おおよそ、2020年の夏頃にリモート・ワークを導入して、その際に会社から貸与するノート・パソコンを次々に購入したのが、3年ほどで故障しているようだ。もちろん、その前から業務に使ってもらっている機器もあるが、だいたいリモート・ワークの導入時に急いで買った Lenovo とか DELL の安物が故障している。

故障の状況や原因にも色々とあるけれど、とにもかくにも初めてノート・パソコンを使うという人もいるからなのか、ノート・パソコンの基本的な運用を理解していない人も多い。つまり、ノート・パソコンの裏面や背面からの排熱が高温になるという事実を全く知らないか、気にしていないのである。それゆえ、(1) 本体とモニターを組み合わせるヒンジが熱で変形したとか、(2) 背面に置いていた AC アダプタやケーブルが溶けて配線が剥き出しになってるとか、(3) ノート・パソコンを連続稼働させてビデオ・カードが熱暴走したり、(4) バッテリーが過充電で膨張してるとか、(5) 排熱の影響で液晶画面が黒くなったとか、(6) 長時間の運用でプラスチック部品が色々なところで変形し、たとえばキー・トップが簡単に外れたり破損するとか、要するに長時間に渡って熱を出し続ける機器を使っていたらこういうことが起きると想像できることが全て起きる。

こういうことを知っているノート・パソコンのユーザは、もちろん自分自身でも困った経験があろうから、ファンの付いた冷却台を設置する人も多いだろう。また、うちも連れ合いがノート・パソコンを長時間に渡って使っているので、簡易の扇風機で冷やしたり下に木材を挟んで通気を改善したりしている。こういうことをやって、やっと5年くらい使えたらいいなというのがノート・パソコンの標準的な耐用年数というものだろう。そら、なんにもやってなければ2,3年で故障するのは当然だ。そして、資産の調達や管理を一部は担っているので、僕も業務に使う機器の扱いなりメンテナンスについては、ハードウェアについても幾らか告知はしているつもりだ。

ただ、業務で使う機器であるからには「長時間にわたって使わないように」とは言えない。もちろん、だからといって長時間労働しろと言いたいわけではなく、必要に応じて使うしか無いわけだが、それでも工夫はできる。たとえば、昼休みを取るときはシャットダウンしようよというのは基本だろう。電源を落とせるときには、もちろん落とすのが良い。業務用のマシンで昼休みに YouTube を観たりゲームなどするなと言っているのは、仕事のマシンを私用で使うなという理由だけではなく、他にも物理的な理由があるのだ。

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