Scribble at 2020-06-10 14:44:07 Last modified: unmodified
NHK のニューズ番組を観ている限りでは殆ど報じられていなかったが、かなり規模の大きな被害となっているらしい。ただ、メールなど幾つかのサービスについては、予算を組んで丁寧に構築している会社だと、最低でもメール・サーバを Windows Server と UNIX で二重に構築しているだろう。ネットワーク機器については、はっきり言って取り換えればいいだけなので(設定ファイルくらいバックアップしたり、「仕様書」という紙として保存しておくものだ)、肝心のデータが失われて困るようなシステムの場合は、物理的なネットワーク機器から分散して送信された先のシステムを独立させておけば、個々のサーバへ直に侵入されない限りはデータを復旧したりサービスを稼働させたままにすることも可能だろう。
そして、どちらのサーバも失われたときに備えて、やはりバックアップが重要になってくる。Honda の業容なら膨大なデータ量となるのは当然だが、こういうインシデントに備えて復旧用に一時的なバックアップを取るという目的であれば、何日分も保管する必要はないのだし、社員数が連結で約22万人だとして1人が1日でメール送受信に使うデータ量がメール1本で 5KB と仮定して1日に100通ていどを送受信すると想定すれば、合計で 110 GB だ。はっきり言って、現在では大したことないデータ量だと言ってもいい。寧ろ Honda くらいの会社なら1日で 200 GB ていどのストレージ機器を買い続けたり Blu-Ray に記録し続けたとしても、そんなものは些細な費用だろう。