2018年05月07日に初出の投稿

Last modified: 2018-05-07

明治書院の「新釈漢文大系」が全巻完結になりました。全120巻、刊行開始が昭和35年ですから、すごいものです。長い年月弛まず作り続けるということが、昨今の出版環境を考えるとどれほど大変なことか、ただただ畏敬の念を覚えます。

「新釈漢文大系」、祝!全巻完結

http://www.meijishoin.co.jp/book/b98918.html

パンフレットは明治書院さんのサイトで PDF が公開されている。中国の古典と言えば幾つかの叢書が知られているけれど、この「新釈漢文大系」は書店でも図書館でも異彩を放っている。なにせ平均すれば1冊で1万円近くするため、岩波文庫を買うような感覚では手が出ない。やはり研究者か、その著作に入れ込んでいる人が買うものという印象が強いのだけれど、昔はローンを組んで給料の何か月分かに相当する金額の百科事典を揃えるような家庭が現在よりも多かったから、こういうものを少しずつでも買い集める家庭があっても不思議ではない。それに、昔はそもそも漢文を読める高齢者が(特に高学歴層に)もっと多かったろう。そういう意味では、だんだん購買層が薄くなっていく時代と共に出版を続けてきたのだから、上記の感想と同じく一つの文化事業として称賛されてしかるべきだろうと思う。

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