Scribble at 2021-08-10 00:45:00 Last modified: 2021-08-10 00:53:30

オリンピックが終わった。今年は幾つか競技を観てはいたが、100m や 200m のメダリストすら知らない。ていうか、高校時代に専門としていた三段跳びが正式競技として実施されていたかどうかすら興味が湧かなかった。もちろんニューズ番組では日本人が出場して、そこそこ話題になるか入賞以上の成績を残した競技だけが報じられるため、100m にしても日本人選手が決勝に進むかどうかしか、殆ど報道されなかったように思う。そもそも、僕は NHK の報道しか観ていないのだが、21時から始まる番組は30分ていどで終わっていたし、ふだんはテレビの番組よりもアクセスしている回数が多いポッドキャストに至っては、これまで1日に10回以上は配信していたのだが(日中は30分おきに配信していたこともある)、オリンピックが始まると殆ど1日に3回ていどしか配信しなくなったため、競技の細かい結果は知りようもなかったし、オリンピックの公式サイトで知ろうとも思わなかった。

世界中で蔓延している感染症のある中で実行された割には、大きなトラブルもなく終わったというのが評価の主軸になるのだろう。それでも、パンデミックという事情とは関係のないところで起きたトラブルによってか、ともかく観ていて貧相な印象しか残らなかった。後の世ならパンデミックという言い訳で幾らでも取り繕えるのかもしれないが、同時代に眺めていた一人としては、そもそも以前から大して興味がなくなっていたのではあるが、それに輪をかけて記憶に残す価値のないオリンピックだった。

かなり前から興味がなくなっていた最大の理由は、もちろんアマチュアリズムの消失だ。なるほど、現代においては、もはやアマチュアでも金銭的なバックアップなどの差が影響を与えるのだから、プロと大して変わらないと言えるかもしれない。しかし、もう野球やサッカーやバスケのようにプロでチームを編成するのが当たり前となっているようでは、興醒めもいいところだ。今年は野球で日本が金メダルとなったようだが、アメリカのチームは日本で競技している選手が何人か加わっており、それはつまり大リーグでの「二流」と日本のプロが戦ったということでしかない。それもそのはずで、大リーグやサッカーの一流選手はオリンピックの金メダルなど全く興味がない筈だからだ。それに、国の威信というフレーズに興味をもつ選手はいるかもしれないが、そもそも大リーグやバスケ自体が外国人選手で構成されているのであって、大半はアメリカの選手として出られない。

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