Scribble at 2023-02-16 20:52:43 Last modified: 2023-02-17 00:14:03

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Clarifying the natural bond between physical UNIX implementation and general

Operating System and Software Engineering theories

Presenting self-explanatory illustrations

Providing an entrance accessible Incorporating numerous step-by-step operation examples

Grouping the topics into four tight-knit parts

UNIX Operating System: The Development Tutorial via UNIX Kernel Services

UNIX についての少し古い本だが、なかなか中国人らしいプラグマティズムがうかがえる興味深い一冊だ。特にシェルについては、p.236 以降で展開されているように、どれか一つのシェルを選択して使うというよりも、複数のシェルを習得してスクリプトを使い分けるという現実的な(しかし、或る意味でシェルに無用の思い入れもなく機械的に有能でなければ実行できない)扱い方を推奨しているのが面白い。もちろん、多くのユーザは自分の使っているスタンダードな道具として複数のシェルを習得しているものだろう。それはつまり、RedHat や Debian といった複数の OS を使い分けるのと何ら変わらないことだからである。これについて個人としての好き嫌いや理屈なり是非はあっても、それを仕事にまで貫徹できる保証などない。僕らのように、殆どフリーハンドでサーバ会社や OS を選んでサーバを構築できる案件なんて、実際には珍しいと思った方がいいのだろう。

でも、それゆえに、有能な技術者がたくさんいる中国で UNIX や GNU/Linux をしのぐ OS が理論としてすら考案されないわけである。堅実で仕事のスタンスとしては一考に値するけれど、それはブルーカラーの姿勢や矜持であって、決して馬鹿にしたものではないにしても、僕らが本当に参考とするべきものであるかどうか、自明だとは言えない。

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