Scribble at 2021-10-26 09:43:52 Last modified: 2021-10-27 10:27:30

添付画像

上記のスクリーンショットは、以前も書いたように、起動するたびにウィンドウの位置が下へズレてゆく Microsoft Edge を3日ほど全画面表示で運用していた後、初めて「元に戻す(縮小)」を実行した結果だ。「元に戻す(縮小)」を実行すると、ウィンドウのサイズだけでなく表示位置も元へ戻る筈だし、そう期待するのがユーザとして自然だと思うのだが、画像をご覧いただければお分かりのとおり、ウィンドウは殆ど画面から隠れてしまわんばかりの位置に表示されてしまった。

これも既に書いたように、調べれば誰でも分かることとして、たとえば Ctrl を押下しながら閉じるボタンをクリックして終了させたらウィンドウの位置を保存する(筈だ)という措置は既に試した。他にも、幾つかのページを見てみたが、たとえば下記のページなどは全く信用できないので、検索の上位に上がってくるが騙されないようにしたい。

"Full Fix: Microsoft Edge window position issues," https://windowsreport.com/edge-window-position-windows-10/

Solution 1 – Consider using a different browser:馬鹿か。これが「解決方法」かよ。

Solution 2 – Use right-click to close Edge:右クリックしてから左を2回クリックとか、意味不明。これに何の意味があるのか説明しない限りは、ブードゥー教の呪文と同じだ。

Solution 3 – Install the latest update:やってる。この記事は去年のものだが、Edge が古くて起きていた問題なんて、いまやどうでもいい。

Solution 4 – Reset Microsoft Edge from Settings:よく Mozilla 系列のブラウザでもプロファイルを消せとか言って出てくる「解決方法」だけど、環境を壊せと言ってるに等しい。典型的な悪手だし、イージーすぎる。助言として信用できない。

Solution 5 – Use the keyboard shortcut to close Edge:効果がない。そんなことをしても駄目だから、みんな解決方法を検索するのだ。それから、Restro PC Rapair Tool なんて得体の知れない「対策ツール」をダウンロードさせようとするページは、たいてい〈攻撃者〉か〈アフィリエイター〉だと思っていい。この時点で、このページが信用できないことが分かる。

このページには他にも「解決方法」が示されているが、システムをリストアしろだの、他の利用環境まで巻き添えにするような愚策を考えつくだけ並べているだけだ。そして、Microsoft Edge というプログラムの設計や開発に関わる事情などを考慮した、技術的にありえる原因が殆ど考慮されておらず、基本的に対処療法を書いているにすぎない。

しかし、こういうトラブルが起きたときにやるべき第一のアクションは、どう考えてもマイクロソフトに問い合わせることだ。いまではフォーラムがあるので、フォーラムで質問し、マイクロソフトから「この問題を認識している」と言わせるまで、しつこく質問することだろう。ということで、マイクロソフトのフォーラムを調べると、定期的に同じような質問が出てきているようだ。ただ、「定期的に」質問が出るということは、何度でも同じ問題が発生しているということでもある。つまり、

・マイクロソフトが本件を重大なバグだと認識していない。

・マイクロソフトは実質的に問題を認識しているが、対策を講じていない。

というどちらかの可能性がある。前者であれば、根本的な対策が講じられていないのだから、レジストリだろうとシステムのリストアだろうと、何をやっても無駄である。いっときはたまたま(プログラムの動作原理を知らないのだから、どうして「解決」したのか誰も分からないという意味では「たまたま」と言っていい)治ったとしても、結局はまた何か未知の条件や原因で同じ問題が起きる可能性がある。そして、現状が後者であれば、マイクロソフトが本件を特別な事情で起きるだけの些末な問題だと軽視しているか、あるいは問題を解決する方法が社内でも分からないかのどちらかだという話になろう。公式に「問題を把握している」とか「問題を認識している」とマイクロソフトが言わない場合は、このどちらかの可能性が高い。

ウィンドウの位置がズレていく特殊な条件があるとすれば、最初はタスクバーを Mac 風にスクリーンの上辺へ置いたから、マイクロソフトが嫌がらせしているのだろうなどと冗談を書いていたが、もちろんスクリーン上で表示するシェルの UI 要素との相互関係という可能性はあるため、全くの冗談とは言えないかもしれない。ただ、タスクバーの位置については、タスクバーを左辺に置き直した状況でも Edge のウィンドウは下へズレていったため、関係がないと考えている。いや、タスクバーをマイクロソフトが「標準的」だと考える下辺に置かないからこそ起きる問題なのかもしれないから、次はタスクバーを元の下辺へ置いて暫く様子を見てみよう。あるいは、「Ctrl ボタンを押下しながらウィンドウを閉じる」という措置にしても、〈毎回これをしなければいけない〉のかもしれない。これはこれで面倒な話だし、そんなことをするくらいなら開くたびに下へズレたウィンドウを引っ張り上げる手間と殆ど変わらないと思うのだが、これも試してみる値打ちがあろう。

続報を待て。

3時間以上は Edge を閉じたり起動したりの繰り返しを続けている。いまのところ、タスクバーを下辺へ固定しただけだが、ウィンドウの位置は同じままに保たれているようだ。まさか、俺が macOS を真似てタスクバーを上辺に移動させたからなのか?(そんな馬鹿な、と思いたいが。ちなみに、「~と思いたいが」と書くだけでガンダム世代だと思われるのかね。)

さらに1日が経過したけれど、ウィンドウの位置は保たれている。これは Edge について言えば良好な結果だが、しかしタスクバーが下辺にあるという扱い辛さを差し引いて歓迎できるかどうかは、少なくとも僕にとっては自明ではない。これは人によって違う運用スタイルだろうから一般論として言うわけではないが、僕はコンピュータを使っているときに、ディフォールトの状態だとマウス・ポインタをスクリーンの上半分に置いている。理由は簡単で、ほぼ全てのアプリケーションはメニューが上にあるからだ。よって、アプリケーションを起動したりシステム・トレイのアイコンへアクセスするたびに、デスクトップの下辺にマウス・ポインタをいちいち移動させないといけない状況は困る。僕がタスクバーを上辺に移動させるのは、なにもマカーの真似をしたいからではなく、その方がマウス・ポインタを大きく動かす必要がなくなって合理的だからだ。Orchis のようなランチャーを使っているのも、マウス・ポインタの場所にメニューが出せるので、いちいちデスクトップの左下にポインタを移動させる必要がなくなるからだ(僕は長らく Happy Hacking Keyboard を使っているし、そもそも日本語配列のキーボードを殆ど使ったことがないため、Win キーを使うという前提がない。スタート・メニューはマウスでアクセスする面倒臭い UI という印象しかない)。

そういうわけで、Edge のウィンドウが下へズレていく現象は解消したものの、タスクバーへアクセスしにくくなる問題への対策としては、ひとまずシステム・トレイのアイコンは頻繁にアクセスしないからいいとして、アプリケーションのメニューについては、ショートカットがタスクバーにあることでクリックしようとしてしまう動機づけになるから、寧ろタスクバーからは削除して、すべて Orchis からアプリケーションを起動する習慣を徹底しようと思う。

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