Scribble at 2024-08-06 22:16:23 Last modified: 2024-08-07 09:15:15

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JETROの外資系企業アンケートによれば、外資が日本企業を買収するときのボトルネックは高度人材の確保だという。特に英語のできる技術者が少なく、ペラペラ英語をしゃべる人材は実務能力がない。

世界一賢い日本人を外資が雇わないのはなぜか

JETRO の資料に目を通したけど、「ペラペラ英語をしゃべる人材は実務能力がない」なんて全く書かれていない。自分の妄想を JETRO の調査結果みたいに混ぜるようなことはやめるべきだと思う。

もちろん、経験から書くというなら分かるし、僕も似たような印象は持っている。正直、「英語ペラペラ」の典型である帰国子女なんて、どういうわけか日本では圧倒的に女性のことであり、フジサンケイ・グループのメディアとかは女子アナにしてもアイドルにしても、昔から「洋モノの」芸人みたいな扱いをしてるけど、実際のところ彼女らは英語の発音がネイティブというだけの、頭の中はそのへんにいる平凡な人々と同じか、実は学力では平均的な同年代の日本の若者よりも劣っていることが多い。

そして、現実にも彼らは「国際人」どころか平均的な教育を受けた海外の若者というわけでもないし、実は自分が暮らしていた狭い地域の風習や方言を知っているにすぎない未熟な人間であることが大半だ。それを軽率に「洋モノ」として珍重するため、当人たちも海外で生まれたり育っただけの田舎者や凡人にすぎないという自覚がなくなり、歪んだアイデンティティをもつようになる。帰国子女の大半が現実には何の実績や業績も出せずに海外へ行って消え去ってしまうことが多々あるのは、アイドルや雛壇芸人やクイズ番組の「アホな子役」として珍重されたりおだてられる段階が終わっても、最初から何の才能も知識も経験もない人間には、そのあと日本でやれることなどないからだ。

そういう「英語ペラペラ」は、中身が殆どない。いや中身があるとしても、それはせいぜい日本の英語が話せない凡庸な若者と殆ど同じであることに気づくべきなのである。これに比べて、昨日は広島に原爆が投下された日にあたるわけだが、原爆の被害を負った人々の中で、自ら英語を学んで体験を伝えている人が紹介されていたのを見ると、彼らの発音は拙いが、しかし結局は伝えるべきことがあり、そして伝えるべき立場にあるという、発音よりも重要なことが他人に話を聞いてもらえるという現実の力(ビジネス本の流行語で言えば "power of pull" というやつだ)を知るよい事例になっている。こういう事例だけに限らず、GAFAM など大手の IT 企業を率いる経営者の発音を聞けば、発音なんて本当に重要なことではないのだと分かるはずだ。

ちなみに、彼らのために弁明するなら、インドやアフリカや EU 圏や中国の出身者でも話を聞いてもらえるのは、アクセントが正しいからだ。これは日本の英語教育や英会話スクールにある「伝統的に理由の分からない欠陥」の一つだと思うのだが、日本では発音、つまりよく言われる「L と R の区別」なんて話ばかりしているのだけれど、実は会話で相手に伝わりやすいかどうかは音声の発し方それ自体ではなくアクセントにあるということを、ぜんぜん教えようとしない。なので、発音がそれらしく聞こえるために「流暢」だと思われたりする歌手とか YouTuber とかが多いのだろうが、実は彼らの喋り方はネイティブが聞くと宇宙人やロボットの話し方に聞こえているはずだ。なぜなら、一つ一つの音が正しくてもアクセントがメチャクチャだからである。

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