Scribble at 2022-02-05 09:01:40 Last modified: 2022-02-05 09:12:18
Microsoft Edge が更新されて、新しく Edge bar という機能が追加された。要するに画面の端へ macOS で言うコントロール・センターのようなサイドバーが表示されるのだが、中身はスマートフォンでお馴染みの Microsoft Start アプリケーションと同じく、くだらない芸能・スポーツ・金儲けの話題を押し付けるプッシュ・コンテンツでしかない。マイクロソフトは、あの懐かしき「アクティブ・デスクトップ」のアイディアからこのかた、何とかして自社の Windows で提供するデスクトップ環境を広告媒体として占有する道を模索してきているわけだが、これもまた新しい手法なのだろう。
この手のツールで困るのは、たいていニューズ・コンテンツのトップに「おすすめ」などというクズみたいな話題の報道記事が固定されてしまい、ユーザがカスタマイズできるのは「おすすめ」に占拠されたトップの領域から下だけだということである。それから、この Edge bar を起動すると実質的にデスクトップの領域が狭く再設定されるため、Adobe Photoshop CC などのフル・スクリーンで起動するアプリケーションも Edge bar の表示領域を残したままウィンドウを開く。つまり、Edge bar そのものを「最小化」してボタン状にしたり、「自動非表示」を有効にして、スクリーンの右端をもう一つのタスク・バーみたいにしない限り、デスクトップの 1/5 くらいがナンバリング・アイドルのセンターがどうしたとか、数日前に死んだ安物親米右翼の政治家がどうしたとか、どうでもいい話がデスクトップに表示され続けるわけだ。