2018年10月18日に初出の投稿

Last modified: 2018-10-18

秘密分散を使って、分散させたキーが一つでも欠けていれば秘密情報を復元できないという強い条件の応用を実装したサービスがあるという。例によって、愚かなライターが「セキュリティ施策を不要にする」とかなんとか頭の悪い釣り文句を書いているのだが、このような技術的な話を素人に取材させて書かせるのは、本当にやめてほしい。こういう話題に「お茶の間感覚」など不要なのであって、日本のクズみたいなメディアに必要なのは真面目に勉強した人間としての知識だ。いつまでも時代劇の瓦版を売っているようなやくざ者と同じ感覚でジャーナリストをやっていると、媒体が新聞だろうとネットだろうと誰も使わなくなる。

というか、一つでもキーが無ければ復元不能な分割データというだけなら、バイナリデータを何ビットかずつズラしながら分割したものを〈暗号化しないで〉別々の場所に保管するのと、セキュリティレベルは大して変わらないと思う。一部でもなければ復元できないという意味では、「*は*の*を*る*も*い」という文字列(暗号化されていなくても)から元の文章を復元できる可能性など、実用的な次元ではなかろう。セキュリティというのは情報を守ることが目的なのであって、文字列の復元可能性を数学的に下げることなど二次的だ。(ちなみに、元のリテラルは「子は親の心を知る由も無い」である。平仮名の文字列だけから、この表現を実用的な時間内で復号化できるマシンやプログラムはあるだろうか。)

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