Scribble at 2022-03-18 10:17:13 Last modified: unmodified

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Mond

「知の交流コミュニティ」というリード文ないしタグラインがついているけれど、僕はこんなの Yahoo! 知恵袋や5ちゃんねると同レベルの雑談サイトだと思うね。昔から言い続けてるんだけど、手軽に「知識」とか「知恵」とか生まれるなんて幻想・錯覚だよ。それから集合知という特殊な条件の成功パターンがありえるということは否定しないけれど、要するにそれは〈砂場を作れば必ず砂山を作る子供が出てくる〉という話と同じレベルの、「習俗」と言ってもいいくらいの些末な結果なのだ。

実際、一つの質問について複数の回答者が意見を投稿できるという StackOverflow や Quora みたいな仕組みになっているけれど、まさにそれら先行するサービスとほとんど同じ仕組みでしかないため、回答者の数とか質とかそれこそ一定以上のネタが揃っていなければ興味を引かないだろう。つまり、そのサイトで検索しなくてはいけないと思わせるくらいの圧倒的な情報量がなければ、使う気になれないわけである。そういう圧倒的な期待をもたせるものがないと、単に質問したい人が自分の質問を投稿して回答を読むというだけの、オンライン家庭教師みたいなものでしかなくなる。よって、大半の人にとっては「そんなの俺には関係ないね」となり、いつからやってるサービスなのかは知らないが、一つのカテゴリーについて20程度の「回答」(ということは質問はもっと少ないので、一つの質問に最低でも二人が回答しているとしても、ページ数はせいぜい10ていどだろう)しかないというお粗末な「知」しかないということになる。

もちろん、カテゴリー一つで10ていどの「知」しかなくても、その中に次世代の技術や学問を大きく変革するような、エキサイティングでクリエーティブなアイデアが・・・回答してる人の大半は既得権をもった「ただの有名人」とか大企業のエンジニアとか大学教員だし、そんな回答者とのやりとりから生まれるわけないんだよね。

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