Scribble at 2024-09-27 14:58:15 Last modified: 2024-09-27 22:43:57
さっきから、自民党の総裁選挙の特番を NHK で観ているのだが、ことあるごとに「Yahoo! の検索数」だの「YouTube の動画再生数」だのというネタを取り上げているけれど、僕はこれは非常に危険な傾向だと思うんだよね。
まず第一に、NHK がこんなものを報道するべき「事実」つまり世の中で起きていることの基礎データみたいなものだと見做しているなら、これはメディア・リテラシーの授業を大学1年生から受け直してもらわないといけない。
第二に、統計を利用した議論というものは、統計を取るにあたって採用した仮説や前提と、その統計で分かることが何であるかを、調査した当事者が提案することという、prior と posterior の二つにおいてデータを挟み込むようにしてデータを扱わなくてはいけない。そうしないと、恣意的にデータを選んだだけなのか視聴者は是非を判断できないし、そのデータを報道機関がどういうデータだと見做しているのかという分析を知らなければ、彼らのデータの取扱について是非を判断できないからだ。こうしたデータは、その場だけでなく他の機会でも使いまわしするのが報道機関なので、杜撰なデータの扱いを放置していると、局内で常識化してしまい、誰も疑う者がいなくなってしまう。
実は、これこそがかつて我が国を愚かな戦争に向かわせる一つの元凶となったリスクなのだ。もちろん、マスコミに過度な期待や信頼を寄せてはいけないが、しかるべき権限で報道している人々には、一定の見識なり責任を要求しなくてはいけない。