Scribble at 2023-04-13 15:25:39 Last modified: 2023-04-13 16:25:38

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せっかくなので、少しだけ髭を試しに剃ってみた。Gold Dollar の66番というモデルだ。まず箱から取り出すと油がたくさんついているので、これを拭きとった。そして念のため、革砥で50回ほど調整してから、軽く片方の頬だけ剃刀を当ててみた。

結果、まぁ巷で言われているように、確かに剃れない。見事に剃れないな、これ。

僕が自分で切れ刃を作ってみた BOCTOK-3 と殆ど肌当たりは変わらない。そして、ATG で刃を当ててすら髭が短くなっていないのだから、これは要するに刃先で髭を薙ぎ倒しているだけなのだ。まだ試していないが、たぶん同時に買った Gold Dollar の100番というモデルも似たようなものなのだろう。これはこれで、これから手を入れていけばいいのだろうけど、何本も剃刀を買ったり運用するつもりはない。そもそも、この後で替刃の剃刀で剃り直してすら、剃り残しがまだあるのだ。つまり、テクニックを上達させる方が優先である。

なお、YouTube などには Gold Dollar を使って研ぐという動画がたくさんあるけれど、剃刀を研ぐ動画は100本くらい観ているけれど、ほぼ参考になるものはない。剃刀を販売しているサイトなどで標準的なメンテナンス方法として紹介されている内容と大して変わらないのに、とにかく番手の高い石をあれこれと使って、非常に脆くて刃が傷みやすい無用な鋭さばかり追求しているアプローチばかりだからだ。生活の一部として髭を剃っている人としては、頻繁に研がないといけなくなる極端な鋭さは不要であろう。ああした、鋭さしか眼中になくて、結局は天然砥石の自慢をしたいだけの動画をいくら観たところで、生活の一部としての髭剃りという観点からは参考にならないし、すべきでもないと思う。

その証拠に、研ぐというテーマだけで動画やブログ記事を掲載している人々の 99% は髭剃りのテクニックについて全く何も言わないし、スキン・ケアという観点からも全く何も言おうとしない。それはそうだろう。剃刀で自分の髭を本当に剃っているのかどうかも分からないような研ぐだけの人々が、髭剃りの本来の目的であるスキン・ケアや、そのための髭剃りというテクニックについて同じていどの見識や経験や技能をもっているとは限らない。

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