Scribble at 2021-09-29 10:10:55 Last modified: 2021-09-29 10:15:31

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財務原則・マネジメント・意思決定を「三位一体」で理解すれば、自ずと本質は見えてくる。ベストセラー『財務3表一体理解法』著者による翻訳。

デイビッド・メッキン『財務マネジメントの基本と原則』(國貞克則/訳、東洋経済新報社、2008)

本書は、当サイトで掲載している "Does “balance” in balance sheets mean “equilibrium”?" という論説で紹介したことがある。それ以来の通読なので、もう8年ぶりくらいになるが、依然として基本あるいは原則として問題なく通用すると思う。ただし、内容の 1/5 くらいは上場企業にしか当てはまらないような議論をしているので、読み方に工夫は必要だ(株価や株主価値などは、非上場の中小企業の役職者には殆ど関係のない話である。とは言え、直接・間接融資元を「株主」に見立てるような理解はできる。どのみち大半の中小零細企業は、借り入れや増資なしに自力の売上だけで利益を常に出せるわけではないからだ)。しかしなんにせよ、財務の基本的な考え方を丁寧に説明しているので、考え方を大づかみに理解するにはよい一冊だと思う(訳者が何度か注釈しているが、本書には日本の会計基準や法令とは異なる言葉遣いや考え方が含まれているけれど、事の本質は同じである。そういう詳細は、財務会計の本格的なテキストで学べばよい)。

次に、クリフ・アレンらの『インターネット時代のワン・トゥ・ワン Web マーケティング』(篠原稔和、三好かおる/訳、日経BP社、1999)を手にとったのだが、やはりマーケティングは特に素養を高める必要を感じないので、これもやめておく。1年後や5年後にこれを読んでいる(あるいは仕事の都合などで読まざるをえない境遇に置かれている)自分の姿も想像できないので、これも古本屋行きだ。

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