Scribble at 2025-03-19 19:58:05 Last modified: unmodified

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兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題で、県の第三者委員会は19日、調査報告書を公表した。「告発者捜し」を含めた県の一連の対応は公益通報者保護法に違反するとし、机をたたいて 叱責しっせき するなど斎藤氏の10の行為をパワハラと認定した。

斎藤元彦知事の10の行為、パワハラ認定…兵庫県の第三者委が報告書公表

維新系の政治家というのは、それこそ昔から「民間の知恵」だの「利権をぶっ壊す」だのと言って当選するポピュリストであって、政党としては実際のところ不明なところが多い。もちろん、ポピュリストなんてのは場当たり的に好感を持たれるようなアイデアを政策として実現する「保身」が信条であって、彼らにイデオロギーや理想なんてものはない。そういう意味では、リアリストであると言えるかもしれないが、色々なステークホルダーを調整して当たり障りなくやっていくようなリアリストというわけでもない。それゆえ、利権政治をぶっ壊すと言いながらも、実際にやっているのは自分がキャスティング・ボートとなる新しい利権に置き換えているだけのことでしかない。よって、多くの市民には支持されても、自民党をはじめとする既成の政党とは対立することになる。

ただ、そういう動き方しかできない人々が多いので、兵庫県のゴタゴタを見ても分かるように、大阪の維新本部が制御できないことを色々とやるわけで、政党が出来上がった頃は維新の首長が指名した大阪市内の区長や教育委員長や学校長なんかが夥しい数の不正や不祥事を起こしていたものだった。でも、いまだに大阪を出るとコントロールが効かないという弱さというかポピュリスト政党の本質と言ってもいいのだろうが、それは国政を見ても京都の鉄道オタク(前原誠司)が大阪の本部と必ずしも歩調を合わせていないという事実でも分かる。

僕は、いわゆる明治維新なんてものが腐った江戸幕府を打倒した「革命」だなんていうインチキ理屈は全く信用していないし、明治政府において日本が「近代化」したという理屈も相当に怪しい浅薄な歴史理解だと思うのだが(要するに未熟な左翼の発展段階説だとか「司馬史観」の怪しさや浅薄さというやつだ)、少なくとも当時の人々の一部には何らかの思想なり熱意というものを感じることはできる。それに比べて「大阪維新」だの「れいわ新選組」だのと威勢のいいフレーズを振り回す人々の軽薄さや無思慮には頭をかかえる。

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