Scribble at 2022-04-28 17:12:50 Last modified: unmodified

Unexpected issues continue to delay the full validation of the QA environment, meaning there is no path yet to a responsible restart of the Production system even if all outstanding issues were resolved today. Several obstacles that proved difficult to resolve due to inexperience with specific components in the WCG software stack, contribute to our need for yet more time to bring the Grid back online.

The Home Stretch keeps Stretching… We need to delay restart until May 9th, 2022

BOINC というよりも、もともと World Community Grid 自体が配布していたクライアント・ソフトウェアで解析プロジェクトに参加し始めてから、もう20年近くは経つ。いっときはスマートフォンにもクライアントをインストールして、寝ている間にも解析させていたくらいなのだが、もう最近は興味がない。何の成果が出ているのか、あまりアウトリーチがなくて、これの成果を基にした論文も知らないので、本当に世界中で多くの人々が計算機リソースを膨大に消費している意味があるのかどうか疑わしくなってきているからだ。それでも、何らかの役に立つかもしれないプロジェクトには参加しておこうと思って World Community Grid には参加してクライアントを動かしているのだが、たまにタスクの処理状況を確認すると、グラフが全く平坦なままで結果をサーバへ返却していないことが分かった。ゲームのプレイヤーなら分かると思うが、知らない間にカンストしていて、何時間プレイしても経験値がぜんぜん増えない状況に気づいたときと同じ感覚だ。つまり、まったくの無駄でしかない。それでも、ゲームならエネミーを倒しているうちにレア・アイテムを落とすことがあるし、僅かでもゲーム通貨は落ちたりするわけだが、タスクを全く処理しない BOINC のクライアントを常駐させる意味は完全にゼロだ。いや、そのためにコンピュータをシャットダウンしないわけだから、電気代やストレージの耐久性から言えば浪費でしかない。

もうそろそろ僕の印象としては World Community Grid だろうと BOINC だろうと、関り続けている現状を変えられないのはサンクコストではないかと思わざるをえない。ユーザとしてはそれなりのタスクを処理して貢献してきた自負はあるが、その貢献の意味や成果が結局はよくわからず、こうして知らない間に無駄なコストも払っていることからして、そろそろ引き際を考えたほうがいいのかもしれない。それに、いまどき「グリッド・コンピューティング」なんていう旧世代の計算モデルでタスクを処理することに、どれだけの効率性があるのかという気もしてくる。計算資源を分散して数を増やすという力業だけでものごとが解決するタスクは、しょせん線形モデルの問題だけだ。そして、線形の問題なんて僕らが解決するべき課題の一部でしかないし、そこに癌の薬だろうと宇宙人の痕跡だろうと本質的な課題があるとは思えなくなってきている。

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