Scribble at 2022-03-06 09:19:59 Last modified: 2022-03-07 22:57:04

アマゾンで古本を注文すると、配送予定日として国内の配送ですら5日くらいを要する酷い予定が設定されたり、場合によっては到着予定日が近くなると設定が勝手に更新されて先送りされたりする。これは何年か前に「セドラー」と呼ばれるイージーなリサイクル事業者の所業として許し難いと書いた筈である。もちろん、このような傾向は大手であろうと個人であろうと一向に変わっておらず、僕は古本を買うときは彼らが設定する「*月*日までにお届け予定」とか「*月*日から*月*日の間に到着予定」とか、いやそれどころか「発送済み」という表記すら信用していない。詐欺師でもない限り、いつかは発送するのだろうから、〈いつかは届く〉としか考えていない。それゆえ、表記している日付よりも早く届いたからといって、その事業者を評価したりもしない。もはや到着予定日や「発送しました」というアマゾンからのメールなど見ていないので、「いつ届くはずなのに、これは早く届いた」という認識がないからだ。

これに加えて、昨今では宅配業者への圧力がかかりすぎて逆に彼らの意欲なり士気なり動機付けが落ちてしまうというリスクを懸念する声がある。もちろん、そういう事情があろうとなかろうと配送の途中で荷物を川や山中へ捨てたり自宅に放置されると困るわけだが、やはりものごとには限度というものがある。同じ町内で三河屋に醤油を持ってきてもらうのとはわけが違うのだし、いくらロジスティクスが合理化されたりドローンだの高性能な日野自動車のトラックだのと言ったところで、東京から大阪へ物を運ぶのに同日とか、そういう異常な条件を求めるのは常識に反しているだろう。そんなことが当たり前になるとすれば、それは『Star Trek』のようにレプリケータで目当ての物品を合成できる技術が実用化されてから後の話だと思う。機械や人が作業して物品を移動させている限り、一定の時間は必ず要すると考えて予定したり期待するのが妥当な予測の仕方であろうし、遅延する際の不安などにも関わるため精神衛生にも良いだろう。

ただ、到着予定日を設定する事業者には、最初から余裕をもって日付を指定してもらいたいとは思う。先日も「ネットオフ」という名古屋の事業者を取り上げて書いたように、最短の到着予定日を客に掲示しておきながら遅配するとイライラするだけだ。仮に彼らの問題ではなく日本郵便の問題だとしても、同じく日本郵便を利用している富山のクラフトという事業者は到着予定日の2日も前に商品が着いているから、やはり到着日として客に告知する設定の決め方や実務に何らかの問題なりリスクがあるのだろう(クラフトの場合は、単に早く着いたことがいいと言っているわけではなく、事情によっては旅行中の場合だとか早く着きすぎると迷惑な場合もあるので、リスクの一つではある)。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook