Scribble at 2025-06-28 12:39:43 Last modified: 2025-06-28 12:50:14

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いまでこそ金額が大きくなって、大人もゲームとかでハマってるから話題になってるわけだけど、いわゆる「ガチャ」なんていう商法は大昔からあるわけだな。僕も、小学校に入る前だから奈良県の王寺というところに住んでいた頃の話だが、スナック菓子に入っていた『仮面ライダー』や『ウルトラマン』の登場キャラのカードを集めていて、大量のスナック菓子を買ったものだった。そうして、専用のアルバムにカードを収めていって、足りないカードは1枚いくらとかで販売元へ請求して補充するなんてこともやったことがある。こういう「コンプリート欲」なり収集癖みたいな心理に訴えるような商法は、半世紀以上も前からあるのだ。もちろん当時も話題となったらしく、子供の浪費を助長するので抗議しようなんて動きもあったようだ。別にいまのスマホ・ゲームやトレーディング・カードだけで起きている問題でもない。

結局、昨今のゲーム業界が何事もなかったかのようにガチャを続けていることから分かるように、このようなことは業界の自主規制なんて真面目にやるわけがないし、行政つまりは政治家にしても、ゲーム業界(何か「文化」の一部として高尚なことをやってるかのような錯覚があるんだろうけど、カプコンやスクエニや SEGA だろうと、彼らの事業はホストやデリヘルと同じく風営法の対象だからね)がパーティー券を買ったり献金したり天下り先を用意したりで活動を支えているようなところがあるわけだから、真面目に法律や規制を作るわけがないんだよな。そして一般人だとか頭に血が登った PTA のオバちゃんとか弁護士とかが騒いだところで、子供どうしの同調圧力に勝てるものでもないし、ましてや成人が自分の給料を注ぎ込んでるような心理に影響を与えられるわけがない。

一人で勝手にやってるようなことであれば、そういう散財なり浪費をやめさせる(もしこれが「散財」や「浪費」であるという価値観が正しいとして)には、たとえば立ち止まってものを考えさせるような動機を与えるとか、あるいはそんなことにお金を使うくらいなら他のことへ使うほうがいいという alternatives を与えるなり作ることが望ましいかもしれない(まぁ、トレカを買わなくなっても、キャバ嬢やホストに金を使うようになったら、それはそれで困るのだろうけど)。あるいは子供なら友達どうしの同調圧力というものがあろうから、そこから抜け出すなり無視するようなスタンスが可能となる人間関係の作り方だとか、もし本当に深刻なら子供を転校させたり、それこそホーム・スクーリングで「学校や人間関係から救出する」ことまで考えるべきなのかもしれないが、たいていの親にとってはガキの散財なんて大したことはないという理解だろう。

昨今のスマホのガチャだとか、あるいは高額なものだと1枚で数百万円のトレーディング・カードを、黙って親のクレジット・カードで買ってしまうようなことになると、これは行き過ぎた収集欲というよりも別の問題であろう。ただ、昔よりも今のほうが深刻だとか子供が悪質になったのかというと、僕はその比較を簡単に信じるわけにはいかない。なぜなら、昔だってスナック菓子をまとめて買うのに親の財布や店のレジから金を盗むような子供だっていたはずなのだが、少なくとも大きな問題にはなっていなかった。なぜなら、そういうのは家庭の中でのトラブルなので、原則として家庭で起きるトラブルに行政(つまり警察)は不介入だからだ。つまり、いまの若者が好む言い方を使うと、昔はそういう社会で起きている色々な出来事の「解像度」が低かったので、『ALWAYS 三丁目の夕日』(実はどんな映画なのか知らんのだけど)のようだとして批判されることがあるとおり、過去の状況を牧歌的にとらえてしまうことになりやすいのだが、実際にはいまとさほど変わらないくらい悪質なことが起きていた可能性だってあろう。

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